生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

あり得ない場所の広告

 なんですかはてなさん、ちょっと書かなかったらそんなところに広告出すとかなしですよ。ブラウザの両側にでっかい広告が表示されました。衝撃的です。こんばんは。

 特に何かしていたわけではないんですが、どうも調子が出なかったんですよね。本業が忙しいっていうのがあるかな。なんかもう、いいいいいいいいいいいいい!!! ってなるような仕事が回ってきてて、もうホント、いいいい!! なんですよ。

 そういえば、故インタビューズが本当に故になっていて驚きました。サービス変わっても飛んじゃうことはなかろうよと思っていたんですが、飛んじゃったんだって。データがなくなったってことだよね。いや実際はたぶんシステムエラーでデータは無事だろうけど、復旧させる義理もねえしってことかもしれない。どちらにせよ、サルベージしていてよかったなあって2年後に思ったわけです。あの頃の私は元気だったのか、それともなにかに怒っていたのか。どちらにせよ、今よりもずっと狭い視野で言いたい放題でありました。

 いや、そもそも視野なんてずっと変わらないのかもしれないって思います。人は生まれて成長して成人して(年齢的にじゃなくて、精神的肉体的に)、ある程度の視野を持つことになると思うけど、それはそれ以上変わらないのじゃないかなって思います。集中力と同じです。最大限の熱量は個人にそれほど差がないが、コントロール出来たり、分散させられたりというのは個性の問題であって、集中力そのものはみな平たく平等な才能である、とかね。違うと思うけどそう考えたほうが幸せじゃない。なんか。

 でもそうすると「個体差」ってなにから生まれるんだって思うよね。そのコントロールできないところや、厚みが違うところが「個体差」であって「個性」なんじゃないかなって思うんです。あくまでどこまでも「人」という単位の重さは同じ。だから自分ぐらい他人に、他人ぐらい自分に優しくできたらもっと平和な世の中になるよね。たぶんね。

 最近映画を見る元気もなくて、本を読む元気もなくて、でもうっかり本は買っていたりして、まぁまぁ忙しいです。そのうえ、12月は24日まで予定びっしり。週末は全部埋まっています。すげぇ、歴代のオレで一番すげぇ。でも塩鯖と一緒にご飯を食べられない日が多いのです。ああ悲しい。カップラーメンが進むったらありゃしない。

 アンドロイドは電気羊の夢を見るのかを買いまして、塩鯖が読みました。だからブレードランナーをもう一度見ました。私は本のイーランが最後に取る行動によってすべて救われたと思えるから好きです。映画のほうはそれがなくて、レイチェルとプリスの違いもそんなに描かれていなくて(あの二人は同じだとしたら、人間の好意を得られた方が勝ちっていう悲しい感じになっちゃうよねえ)、だけど世界観が歴史に残るほどかっこいい。そんな風に思っていたんだけど、塩鯖が「人間の悲しさは人間にしかわからない、アンドロイドは感情を感情として汲み取れないからアンドロイドなんだね」って言って、ぐうの音も出ませんでした。

 占星術的に塩鯖は「感情=水」の要素が一つもない人です。感情もデータや「感情というもの」として扱う傾向が強い。でも感情がないわけではなくて、物事の判断に感情を組み込まない人と言うだけです。私は感情の塊の部分があるので、ある意味では「冷たいなあ」って思うんだけど、感情に流されないからこそできたイーランの優しさを思うと、感情ってそもそも飲まれるものじゃないんだなって思えて、同時に塩鯖の優しさの形はこうなんだなって感じ取れて、なんかこう、一粒で3度美味しかったです。

 知らないことが多いというのは、とてもとても幸せなことです。アホになっていってる私。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

アメリカ大統領選とか100時間とか

ちょっと前にいろいろ書いていたんですけどね、まぁいいかと消しちゃいました。こんばんは。今日は塩鯖待ちで起きてます。

アメリカ大統領決まりましたね。あの人を、アメリカ国民が選んだのかと思うと、感慨深いを通り越して「アメリカすげえな」です。メディアは一方的な決めつけではなかったと思う。でもなんとなくクリントンさんが勝つんだろうなと思っていた。なんだかんだ言って保守的な人間が多いだろうと。でも違ったね。

しかし保守的という考え方も、時代の幅をちょっと大きく取れば、今回トランプさんが選ばれたことだって保守的です。オバマ政権に反対していた層がいたっていうこと。

今回の大統領選はいろんな意味で面白かったです。消去法選挙、日本ではけっこう当たり前でしょう。場所が違うと当たり前も随分違って、わかっているけど衝撃は受けるもんだなってことで。

ちょっと前に書いていた記事っていうのは、残業100時間のことです。私はけっこうスパルタでも頑張るタイプですが、生き死にまで仕事にかけようとは思わない。判断がどこまで鈍っていたとしても、何年か(何年も、なケースも多いけど)かければ正気に戻る。

いつも、いつでも、頭にあるのはある人のセリフです。

「自殺は一番簡単な方法だから選ばない」

そうだと思う。簡単さは楽さではない。だから、簡単な選択は楽な選択だとは全く思わない。

私は、簡単さとは、究極の手軽さだと思っている。簡単でいいときと、簡単にはしたくないときがある。人間って面倒だなと、それを思うたびに感じる。でもめんどいものなのだ。そもそも、いまだにロボットは片手で折り鶴を折れないんだから(私は片手で折り鶴なんて折れませんが)。

会社の女の子が、なぜだか自発的に分岐図を書き出した。まさにフローチャート。今やってる仕事は人間様がトリガーの、一定のルールの下で流されているものを拾ってはファイリングするという感じのことなのだけど、人間様が主導のルールなので、お察しの通りほぼルールなんてない。しかし彼女は、何とか、何とかして一定のルールを見つけようとしているのだ。感動して拍手してしまった。でも、無駄な分岐多すぎて、しかもそれが曖昧すぎて、それじゃシステム化できませぬよ。

フローチャートを書くことは、人間ってすごいなって思うことにつながる。すごくたくさんの分岐を経て、人は最善と思う決断をするのだ。その決断の先が手軽さになることは、人間であることを放棄しているようなものだ。そんな選択肢しか残さない社会が悪い、というのは簡単だ。だけど、ごく当たり前の社会人としての責任を果たしたうえで、どんな社会でも言いたいことを言ったり、行動したり、してもいい時代になってるんじゃないかなあって思う。

言いづらいってことは、そりゃ私でもありますよ。飲み会断るときとか。でも、それで空気悪くなったどうしてくれるっていう横暴な人には出会ったことがないです。ちょうど、飲酒運転の取り締まりが厳しくなったくらいから。

以下、ほぼ暴言。

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ラスト瀬戸芸は小豆島

 秋の瀬戸芸は小豆島に行きました。現地で原付を借りるため、小豆島には高速艇でブーン。35分で土庄港に到着です。

 レンタルバイクは石井レンタサイクルさんで。土庄港からここまで2km。徒歩です。だってまだまだ元気だったから。道中、大判焼きとシュークリームを食べる。コーヒーはタンブラーで持ってきてたのでピクニック気分。
 レンタルバイクは予約済みだったのでスムーズに借りられて、では小豆島ぐるっと一周旅のスタートー!! と、この辺もまだ元気だった。

 まず向かったのは半島。この半島巡りが誤算だったとは。でもね、これすごくない? かっこよくない? 入った瞬間息をのんだアート。
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 そして次の場所への道中で絶景ポイント。おおお、いい天気でよかったよかった。

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 90番のアート。なぜ番号を覚えているかというと、ひたすらに探したからだ。相変わらず、小豆島の番号表示は近いのか遠いのかさっぱり分からない。

 このアートは正直「見るだけか。ちぇ」と思った。でも違った。乗れたんです!! ええ、またがりましたとも、二人で。乗るとね、とても親近感がわくし、見える風景がぐっと身近になるし、絶対乗ったほうがいいですよ。恥ずかしくなければね。

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 そして次にオリーブのリーゼントに向かう。やはりこれは見ておかねば、と思ったのだ。でも、半島。意外と脱出に時間がかかる。道中でお腹が空いたのでそうめんとおにぎりをいただく。小豆島は食べるところに困らないのがいいところだ。後に、小豆島って全然田舎じゃないなって気づくんだけど。

 そしてそうめんを食いつつ気づいた。この時すでに12:30。スタートしたのが10:30ごろだから、半島で時間を使いすぎている。ピンチピンチ。

 そして3年ぶりの再会。ああ、この風景の不思議さ。素晴らしい。もう拍手喝采だ。なんだか分からんけど大好き。でも、塩鯖はいまいちそうでした。そうかね。

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 次に金つぎのアートへ。これはすごい。光と影が美しい。でも全部割れ物と思ったら怖い(笑)小市民の心がうずいた作品でした。

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 そしてラスト、小豆島の木。これが一番見たかった。そしてこれが一番遠かった。ここへきてタイムアップ間近だったのですぐに帰ることにしたんだけど、でもしっかりとこれは目に焼き付けておいた。もうね、すごさが半端ない。春開催だったらもっと生き生きとした木だったんだろうけど、今はかなりかちかち。それでも、それでもだ! 木が生きるっていうのはこういうことか、こんなに力強いものか! と感動した。そしてこれを丁寧に掘り起こした大学院生さんに感謝した。いいもの見れました。

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 とりあえず、小豆島は車ででもいいですよ。夏にバイクだと最高に気持ちいだろうが、最高に日焼けするだろうねえ。決して小さくない小豆島。そして人口も、店も、交通もしっかりとしている小豆島。港だらけの小豆島!! 決して田舎ではないと思います。

 これで一応今回の瀬戸芸は終わり。もし余力があったとしたら、丸亀港から行ける島に行くかもしれない。

 今回の記事は参考にする人を考慮せず記録のみです。すみません。そして、見たけどがっかりだったものもあって、それらは省略。うーん、だって、うーん。

 個人的には豊島が一番好きだな。適度な田舎感、適度な人、なにより豊島美術館。やっぱりあれが最高だったの思うので、塩鯖を無理やりでも連れていきます。たぶん冬の明らかに人が少ない時(あったかいといいなあ)。