アンドロイドは電気羊の夢を見るか?

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

 ブレードランナーの原作。ブレードランナーの記事はコチラ

 翻訳モノは苦手と言ってましたが、訳がよいのでしょうね。3時間ほどで読めてしまいました。そして面白かった。面白かったが、辛かった。

 人間は人間で残酷なところがあるけれど、人間であるがゆえに「残酷さ」に鈍感であったりする。それがレプリカント(アンドロイド)で表現されると、もう「人間であること」と「レプリカントであること」が混同してしまって、残酷さが突き刺さる。

 レプリカントの残酷さは目を背けたくなるものだけど、同じことを人間もやるんだ。やってるんだ。

 結局最初から最後まで、人間とレプリカントの違いってなに? に尽きるんだけど、それだけでは言い表せないものがあるんだけど、上手く言葉に出来ない。悔しい。

 これはSF小説に分類されるそうだけど、完全にアメリカ純文学だと思うですよ。アーヴィングとかとかわらんですよ。突きつけているものの出し方が違うだけ。

 しかしわたしは、ブレードランナーの方が分かりやすくて好きですね。うむ。多分男の子は大好きだろうなぁ、こういうの。