アジアンビート

アジアンビート (ウィングス・コミックス)

アジアンビート (ウィングス・コミックス)


 本棚がカオスだなと思いつつ、時々読むこのマンガは摂氏零度。

 コミックが可能な範囲と小説が可能な範囲は違う。コミックでは絵がメインだから(時々文字ばかりなのもあるが。レベルEとか絶望先生とか絵があるから逆に読みづらいぐらいだ)絵の温度で物語が決まる。この人の絵はただでさえ冷たいのに、描かれている希望があまりにも心細くて頼りない。でも、この頼りなさを求めて時々手に取るんだ。

 悪魔のオロロンのほうが有名だろうが、わたしは正直こっちの温度のほうが好きだ。音楽も低温のテクノが好きだし、小説も「思わず一気読みしちゃうハラハラドキドキ」より、ゆらりふらりとしたものの方が好きだ。昔、20代後半でいきなり体質変わって体温高くなったけど、それまでは体温が35度ぐらいだった。その頃のなにかが引っかかってるだけかもしれない。

 親も、子供も、出会える順番も、人は選ぶことができない。ただそこに親切でもいいから優しさがあれば、祈ることはできる。祈りは偉大だ。明日へ続く一筋の祈りさえあれば、もしかしたらいいことがあるかもしれない。