西の魔女が死んだ

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)


 つい一気読み。ステキなものをもらった気持ち。

西の魔女が死んだ
 繊細な子、まいが主人公のおばあちゃんとの物語。この小さな魔法をなんと呼べばいいんだろう。本当の魔法とはなんだろう。

 一応タロットを習っているので(中断しとるが)、魔女ってどんなものであったかわかっているつもり。それでも、心の在りようまで説いてくれない。なぜならそれは、自らが習得するものだからだ。まいのおばあちゃんは夜空に瞬く星々のような道筋を、正しいタイミングでまいに教える。

 いろんな人がいるんだということは、今なら当たり前に思う。しかし13歳だったらどうだろう。「いろんな人」に振り回されて貝のような思春期を送った自分としては、こんなステキなおばあちゃんがいてくれたらよかったのに、と自分勝手ながら思った。彼女のおばあちゃんはそれぐらいステキな人だ。

「おばあちゃん、大好き」
「アイ・ノウ」

 十分すぎる。

 銀龍草という花を、わたしは知らなかった。今は便利な時代だ。検索したらすぐに見られる。美しい花。ぜひ肉眼で見てみたい。

*渡りの一日
 こちらにもまいちゃんは登場する。まいちゃんと友達のショウコのある一日。なんとも可愛らしく微笑ましい。まいちゃんはしっかり魔女になってる。

 206ページ。この一言は教訓になるね。

誤解は人生を彩る。

 その通り!! とわたしは思う。いろんな人がいる。だからいろんな考えがある。きっとまだまだ見たことのないタイプの人に出会って、考え方がころっと変わるかもしれない。それはそれで楽しいことだな。

 と、思えるようになる魔法が、この短編にはありました。好きだなぁ。