闇の左手

闇の左手 (ハヤカワ文庫 SF (252))

闇の左手 (ハヤカワ文庫 SF (252))


 二度読みました。最初は重さに耐えきれず、二度目にようやく読めた感じ。あらすじは……「闇の左手 あらすじ」とググったらたくさんでてくるのでそちらにお任せします。解説とかいろいろ、たくさんあります。わたしが発する拙い言葉より断然お役にたつかと。わたしはコチラの方が仰っていることがとても納得できましたです。

 ゲド戦記の作者です。知らずにゲドは見ました。あれはあれでよかったと思ってる。原作まで読もうとは思わなかった。あの世界はあれで十分良かった。

 さて、闇の左手。ご紹介しました方ほど論理的な説明はできません。言葉が思いつかないのです。ゲンリー・アイにもエストラーベンにも思うことはあるけれど、ロボットでもなく、人でもなく、どういう言葉で表現したらいいのかわからない。彼らがどんな物語でも見たことがないほど過酷な旅の中で掴んだそれを「愛」とか「尊敬」とかで表現しつくせないと思うんです。

 エストラーベンは彼、彼女ではない。同時に彼、彼女である。そして感情もあり、プライドもある。一個の生命体として見ようとすると、いかに今自分がゆがんだ世界にいるのか分かってしまって直視できない、そんな感じです。

 長い旅路だった。とにかく長い旅路だった。わたしの中ではエストラーベンが残りました。長編ではあるけれど、それ以上に重い。うう。