不思議の扉 時をかける恋


 不思議の扉シリーズ。こちらはラブロマンスもの。ちょっと毛並みが違うのもあったけども。そしてわたしは男の人のロマンチシズムは理解できないことがよくわかった。

*美亜へ贈る真珠 梶尾真治
 航時機に乗る青年とフィアンセと航時機を見守る人の話。ごめん、うまくつかめなかった。どこらへんが感動するのかよくわからない。お別れはちゃんとして行って欲しいものだと思った。ごめん、男のロマンよくわからん。

*エアハート嬢の到着 恩田陸
 恩田さんは未読。これもまた、なにがどうして感動するのか理解できない。ええっと、一言だけ言いに来たんだけど口が滑ってたくさん話しててんやわんやになったのね。こういう短絡な読み方をしてはいけないのであろう。でもやっぱ、よくわからん。

*Calling You 乙一
 乙一さんも未読。う、うーん。仕掛けはよくわかるけれど厨二の始まりですか。脳内携帯で進んでいく話。妄想というわけじゃないのだったら、なんかほかに手段があったんじゃないかと思ってしまった。あたしのロマンチックが足りてないの。

*眠り姫 貴子潤一郎
 とにかく寝ちゃう女の子の話。笑えるレベルじゃない病気なのに、なんで笑って冗談言ってるんですか。眠り続ける彼女を、あらゆる手段を尽くして生かし、目覚めを待つ男の人。ある意味怖いです。うん、思い起こせば一番これ怖いわ。

*浦島さん 太宰治
 ラブロマンスに入れていいんでしょうか。饒舌な亀ととぼけた太郎さんの浦島太郎。饒舌な亀は最初は憎々しいものの最後は名残惜しくなってしまう。やられましたね。風刺も効いてて身につまされる。イテテ。素直なんだか素直じゃないんだかわからない太郎さんは好きだ。太宰はこれだから好きだ。

*机の中のラブレター ジャック・フィニイ
 時を超えた文通の元祖、だそうです。非常にシンプル。シンプルすぎてなんか絶望する。最後の手紙なんてもう、やられちゃいました。いくらでも脚色して作り直しできるだろう。でも多分、原作が一番という奴だと思う。

*解説 大森望
 またもやたくさんの小説が紹介されています。ハイラインの夏への扉は一度読んでおきたい。ここでも時をかける少女の紹介が。確かに名作だと思うもの。

 時を隔てて「会えない」を作りロマンスを含める手法、嫌いではないのだけどいっそ会えないほうが好きだな。千年女優好きだもんね。しつこいぐらい会えない、だからいいの。