ふがいない僕は空を見た

ふがいない僕は空を見た

ふがいない僕は空を見た


 晴天ののほうが良かったんだが、予約待ちするのも面倒だったので。筆者の処女作「ミクマリ」を含む5編収録。5編はオムニバス形式になってる。その割に、深みがないのはなぜだ。

 R18文学賞でデビューしたので、最低1作は官能に関する物語であることは覚悟していたが、どれも性には関係する物語でちょっと厳しかった。男の人が読むにはいいかもしれない。いや、そもそもわたしの官能ポイントが大幅にずれているのかもしれない。

 官能ポイントは置いといて、この作者は妊娠・出産をテーマにした書き物をしていたそうだ。未経験なので語ることはできないが、なんだか誕生の物語には見えなかった。性欲と健全さのバランスをあるフィルタをかけて物語られた感じがした。神様が嫌いなのかもしれない。この人のいう神様が。なんだか「良いことはこれです」と提示されているような気がして、それはちょっと押し付けがましいです、という感じ。

 だとしたらなかなか決定的に合わない作家ということになる。まぁ、そういう本もあります。ただ読みやすい小説ではあった。うーん、西加奈子さんとかぶるんだよなぁ。