生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

インタビュー再び

わたしは年齢29歳独身女性です。最近仕事に打ち込めず、大分前から目標というものを持てていません。ただのうのうと、結婚もせず(する予定もない)生きている事に不安を感じています。無意識に「楽がしたい」と思っているんだと思います。私は目標・強い意志を持ちたいのです。しかし、何もやる気が起きないのです。どうすれば、生きることに一生懸命になれるでしょうか。是非アドバイスをお願いします。

 自慢じゃないが到底人に自慢できないような毎日である。


 インタビューありがとうございます。このインタビューを貰った時間は寝ていました。すみません、よく寝ました。

 実家には家の光という雑誌がありまして、そこに美輪明宏さんの人生相談があります。めった切りです。さすが美輪先生だわ、すごいわ、と思いながら読んでいます。美輪先生好きなんです。かっこいい、そして美しい。

 さて、ご相談の件ですが、先人たちの言葉を聞けばいいですよ、とは言えません。だって先人たちの声はその状況でだからこそ出てきた言葉ですから、戦争も飢餓も経験したことのないわたしたち世代には正直ぴんとこないところもたくさんあります。それでも吉本隆明さんの言葉には何度も何度も励まされました。ダメ人間になりそうって思ったら開くんです。ダメでいいじゃん、と思うために。

 わたしは単に不器用なんです。これをしようと思ったら集中するしか方法を知りません。そして集中した後は散漫になります。引きこもりを豪語するぐらいなので脱力系です。湿った雑巾です。でも、目先にご褒美を置いて「この日までは乗り切ろう」と思って毎日やってます。一日のうち一生懸命になるのなんてほんの少しです。でもでも、目先のご褒美までは頑張ろうと思うわけです。これはあくまでわたしのやり方です。

 ないものを数えるより、あるものを数えましょうよ、とか言ったらいい人なんだろうなーと思いました。でもそれってごまかしです。目をそむけたって変わらんです。ないものはない。人と比較してもしょうがない。と言いつつ、わたしはネガティブなのですぐに持ってる人を見ては羨んでいいなーちきしょう、と思っています。あんまりにも嫌気がさして「今日はやる気が起きない」と思ったら徹底的にサボります。休日でも平日でも身体は動かしていても心はサボります。良い子は真似しちゃいけません。

 あるものを壊すのは多分簡単です。でも、つまんないの堆積が思わぬ花を咲かせるかもしれません。せっかく29年間作ってきた土壌なんです。29年ですよ。長いよ。目標なんて結果が出たときに「目標でした!」ってでっち上げちゃえばいいと思っています。適当人間ですみません。しかしわたしの目標ってのはだいたいうすらぼんやりしているもので、かっこいいもんではありません。忘れる日もあるぐらいです。

 否定し続けても肯定し続けても、着々と積み上げられていってるものがあるんです。それ、そこ、それが次の自分を作るものだとわたしは思っています。