- 作者: 伊泉龍一
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2004/08
- メディア: 単行本
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id:gloria0greenwoodさんの「占い師」で出てきた本を読んだ。重い。重さを測ってやろうかと思うぐらい重い。うちのTANITAさんは1056gとたたき出しましたが本当ですか。
感想文、と思ったけどいくつも読み飛ばしたのでいつもの感想文は書けない。ただ、占いに疑いを持った人が書いた、タロットの歴史(文化の諸々含む)であり、ある意味すごく納得ができるし、ものすごく興味がないところもある。何事も平等に書いていたら分厚くなったんだろうなあ。
わたしは占いは好きだが見てもらうほうがいい。自分でもタロットはひけるが(カードシャッフルとかひくのとか誰でもできるさ)リーディングにまったく自信がない。タロットはリーディングだ。自信がないって言い切るぐらいだからやんないほうがいいんだ。幸い周りに占いできる人たくさんいるし。ありがたや、ありがたや。もし自分がタロットを習おうなんて思わなければ、占い依存は続いていたかもしれない。何事も、まずは自分でやってみて、できないことにお金を使おう。できることなら自分でやろう。
儀式、というのは必要なことだ。しかし、なにもかもに儀式が必要ではない。必要ではない儀式でぼったくっている商売は多いことだろう。こういうのは文化の問題なのかな。違う気がするな。よくよく考えたり見たりしたら分かることだけど、そこを端折って(これがいわゆる『合理化』と呼ばれているような)お金払って結果だけもらっちゃえ、というのが多い気がする。
歴史や成り立ちを調べるのは手間だ。時間もかかる。わたしのような暇人ならできるけど、そうじゃないと難しいだろう。でもだからって安直な結果を鵜呑みにするのは危ないと思う。
こういうことを考えるとき、よく思い浮かべる映像がある。
土鍋で毎食玄米を炊いて『身体にいいんだ、幸せだ』と思っているけれど、時計の針は22時。猫背
(ああ、絵心があれば、と書いてみたけどとても表に出せる代物ではなかったので割愛)という姿だ。ある時期のわたしだ。でも面倒になって土鍋はやめて圧力鍋にした。週末に作って冷凍するようにした。それも面倒になると玄米クリームで代用した。それも面倒になるとカロリーメイトにした。そして健康診断に引っかってまた自炊に戻った。最終的には仕事も辞めちまったけど、不必要な手間を省く勉強になったと思っている。なにも自分を疲労させるほど「世間でいういいこと」に忠実である必要はない。
- 作者: よしもとばなな
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2009/12/04
- メディア: 単行本
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この本でもばななさん(食いしん坊)はけっこう適当なメシだったりする。でも楽しそうだ。楽しくご飯が食べられたらいい。
新聞・雑誌・テレビ・ネット、どれをとっても他人の言葉だ。自分にとって本当に必要なことは自分しか分からない。占いに行く人はきっとなにか言いたくて、それは不満や不安で、きっと広義の意味で肯定してもらいたいのだと思う。そうだとしたら、タロットは残酷ですよ。オラクルカードぐらいにしといたほうがいいと思うよ。もし、漠然とした肯定しかしない占い師であれば、お金払う必要ないと思うよ。個人的にネ。
最後のこじ付けがすごいことになってるけど、うん、まあ、いつものこと。こういうタロットもあるよ。わたしは部屋に飾ってる。好きなカードの意味を知った上で。そろそろカード入れ替えようかな。
Golden Tarot of Klimt/ Tarot Dorado De Klimt (Lo Scarabeo Decks)
- 作者: Lo Scarabeo,A. A. Atanassov
- 出版社/メーカー: Lo Scarabeo
- 発売日: 2005/11
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