体は全部知っている

体は全部知っている

体は全部知っている

 本当にみじかい、でも五感に響く短編集だが、なかでもみどりのゆびが一番好きで、何度も何度も読んでしまう。今日もそれを読もうと思って開いたら、読破してしまったので記録を記す。自分でも恐ろしい引き寄せの勘でこの本を今日開いたんだなとしみじみ思う。

 どれもこれも好きなのだが、中でもサウンド・オブ・サイレンスは特に好きだ。なぜか。家族という単位をそのまま彼女にしては珍しく(?)なんの歪みもなく描いているからだ。血のつながりだけを家族と呼ぶ気はさらさらないが、血族にしかない共通の空気、それはアムリタで「伝授」を行う時にも感じた温かさ、と同時に「この一瞬だ」という時の流れを感じずにいられない、とてもやりきれない瞬間だったりするのだ。頭痛がするほどこれが好き。

 この短編集は本当に一品ぞろいでいちいち感想を書いているとキリがないので今日はおしまいっ!