ピエタ

ピエタ

ピエタ


 この人の本は久しぶりに手に取った。書評で見かけて気になっていたのです。感想第一声としては、少女的ファンタジー。

 登場人物の年齢で少女かそうでないかは決まらない。恐らく書き手が少女かそうでないかじゃないかと思う。それは後から身につけられる代物ではなくて、その人が持っているか持ってないか、というと差別的だけどそう思うのだから仕方ない。文章云々ではなく、恐らく書き手自身がまとっている何かだと思う。

 きめ細かに作りこまれた世界で広げられる少女、とは呼べない年齢の女性たちと音楽。それらは美しい情景です。情景描写がいまいちしっくりこなかったので目に浮かぶとまでは行かないけれど、登場人物たちの素直で率直な姿は美しいなと思う。女は美しいなと。映像化されたら綺麗だろうなあ。

 人に照射しすぎているのかもしれないが、物理的なものばかり書き連ねて分厚くなってる本よりもずっと読んでいて楽しい本でした。ちょっとついていけないところもあったけども。新谷かおる風、といったら大バッシング受けそうだね。でもそういうこてこてだけどそれが安心みたいなところはとても感じた。