未来の二つの顔

未来の二つの顔 2 (KCデラックス)

未来の二つの顔 2 (KCデラックス)


 SFオタクに勧められた「優しいロボット」の話し。小説版も読みたいけれど、この設定についていけるか不安だ。コミックでもけっこう入り組んでいておたおたしたけれど、とてもいい物語だった。

 二つの顔とは物語のいろいろなところに出てくる。ヤヌス、人間、ロボット(ネットワークと言ったほうが正しいか)、それぞれに二つ持っている。それぞれが二つ持っている中で、ひとつの未来を選ぶことができるのか。

 最終的にスパルタクス、というかヘクターと呼んだほうが正しいのか、個人的には思考するネットワーク全てに言えると思うのだけど、それを選ぶ魂の清らかさに感動する。こういうのを待ってたんだよう。どちらも選べる立場でありながら、それを選ぶ姿勢が清らかだとわたしは思う。それは人間にも言えることだけど。くどいけれど、わざわざ物語を読むのに、醜いところだけを見たくないじゃないですか。

 ホーガンはイギリス人だ。わたしはこれを読んで宗教観について考えた。ある本で「無人島に猫とあなたと残されました。食べ物には限りがあります。どうしますか?」という問いに「猫に食べ物を分けてはいけません。なぜならあなたは神に選ばれた存在であり、猫はそうではないからです」という言葉があった。まるっきり信じているわけではないけれど、そういう宗教観もあるということは分かる。

 じゃあさ、そのとき、選ばれなかったものは犠牲になるべきなのか。そもそも選ばれるという視点は誰のものなのか。

 わたしは純粋なものが好きなので、早く思考する無機物ができないかなと待ってるんです。

 ちなみに小説とはラストが違うそう。予想はできるけどこのラストはこれでいい!