「金儲け」と聞いて、イメージしたことを自由に書いてくれますか?

 今サンデルさんを読んでるんですよね。新自由主義の別名と言っても過言じゃない気がする。
 金儲け、嫌いじゃないですよ。生きていくために必要な分だけあればいい、と謙虚に言ったって、結局生きていくために必要な分はいるんだってことですから。

 昨日ね、ブラックミュージックってあんま聞かなくなったよねという話しをしてたんです。ジャズとかファンクとか。流行ってないよねという話しをしたというほうが正しいかな。ともかく流行ってないよね、やっぱあの系統は聞く人はディープに聞くから、聞いてる人はいるんだけど、風に乗って流れてくるってことは減ったねと。なんでかなっていうと、結局流行ってないからだろうねって。

 国民性もあるんだろうけど、分かりやすい音楽ってあるんですよね。エイトビートは馴染み深いっていうか、分かりやすい。ファンクとかジャズとか、わたしにはかなり難解で、最初は「いいねー」って聞いてるんだけど、どうなってんの? と疑問を感じたら、相当に複雑だなこれはとか、なんだかわたしの身体に流れてるテンポと違うぞ、と混乱してきて、一応納得の部分に到達するまでに時間がかかるんです。すごい手間がかかる。でもすごい愛着がわく。

 で、今ね、そういう音楽やってても、多分儲からないのね。分かりやすい音楽のほうが簡単だし手間が少ないから。分かりやすいのが悪いってわけじゃなくて、淘汰という言葉は使いたくないんだけど、難解な音楽は淘汰されてったっていうのが一番しっくりくるな。好きな人は好きでいるんだろうけど、そうじゃないのの数が増えたなって。

 憂えているわけではないですよ。過去の名作が消えるわけじゃないから。そして今もそういう音楽がまったく消え去ったとも思ってないから。

 儲からないからやんなくなっちゃうっていうのは、すごく分かりやすいし当然だと思う。でもね、そういう考えが通じる人たちは、この地球上の何割かしら、と思う。自分たちだけが地球にいるわけじゃないんだもんね。立ちすくんでしまうほど広大だよね。

 わたしは資本主義が通用しないとこに行ってみたいと思っています。そこでね、興味をもたれたり、なにか物語りを共有できたらすげー嬉しいと思ってる。マジで! 食うに困りさえしなけりゃいいんだもん。本気で思ってます。梨木さんのピスタチオの最後の物語が好きで好きで仕方ありません。