生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

Web上で「荒らしをする心理」「あおる心理」「叩く心理」についての勝手な分析

 結局のところ注目願望じゃないでしょうか。でもこれはややこしいパラドクスを通り越しての考えなので、怒る人がいるかもしれない。

 WEBが爆発的に広まったのはエロ系はともかくとして、匿名性もひとつの要因だと思っています。匿名ゆえに無責任なことが言えてしまう。最初ははけ口だったのかもしれません。鋭い一言を残すこと、それは一時的なインパクトはあります。それが正しいとか正しくないとか別のところで、ともかく目立つ。注目される。普通の人で普通に生活していればそんなに目立つことはないけれど、ネットでは意外と簡単にそれがやれてしまう。そしてネットは世界が狭い分鋭く目立つ。注目願望が満たされる。ここまでくると、発言そのものに善悪はありません。しかし匿名性は保たれます。誰だか分からないままネットでは有名人になれる。費用もいらない、素性もばれない。責任なし。

 少し前までは「批判するほうが賢く見える」という不思議な現象がありました。批判するということは、批判する対象があるということです。その批判する対象というのは、先に書いているような「鋭い一言」が多かったように思います。あるいは、ある程度知名度のある人の発言とか。ネット越しだと対面しているよりはるかにきついことが言えるようです。ちょっとわたしには理解しがたいところなのですが、事実そうです。それは匿名性が加速させている部分があると思います。結局どこの誰だかわからないんだから、という心理がね。こちらも同じく有名になります。はいはい、拡散。はいはい、シェア。いとも簡単に広がります。いいことも、悪いことも。

 今では匿名性が薄れてきた感がしますが、でっちあげることは簡単です。消えることも簡単です。結局その程度の重さなんです。変わってないと思う。

※ここから加筆
 今では匿名性が薄れてきた感がすると書きましたが、薄い匿名性はあります。そして「あわよくば」有名になりたい人がいます。ある程度の匿名性を持って(家までは特定されないけれど、例えばこのサイトでこの人といえば、程度の知名性)そこで有名になること、知名度をあげること、それは行過ぎると「有名になりたい」という願望ですが、「匿名でありたい」と同時にそれも持ち合わせている人が多いんじゃないでしょうか。叩かれる発言には責任を取りたくない。関心をもたれる発言には名前を残したい。これがパラドクスです。どっちなん。叩かれるなら責任取りたくないっていうのは、無責任というんだよ。そもそも本当に知名度が上がることはよいことでしょうか。今まで続けてきた日常をがらりと変えてしまう恐れがある危険なものです。そのプレッシャーに自分が耐え切れるかどうか、そのリスクを承知の上かと問いたくなります。あと、加えて、演じる自分というのもあります。年代や性別でくくりたくはないけれど、特定の人たちは「演じる」ことで自己を確立しています。良い人、空気が読める人、気が効く人、確かに他人から見たら「いい人」です。でも「いい人」は世の中に溢れ返っています。普通の「いい人」は埋没する。良くも悪くも突出するのを好まない人に多いんじゃないかと思います。埋没しつつ、突出したい。目的はなんなんでしょう。恐らく「イヤな人に見られたくない」だけじゃないですか? でも「いい人でいて個性的でありたい」んじゃないですか? DQNネームなんかはよい例です。名前だけ個性的でも中身は没個性。両立はとても難しいことです。なぜなら「物事には良い面と悪い面があるから」です。そして今有名なあんな人やこんな人は「その存在ゆえのリスク」も背負っています。叩かれることも、非難されることも、絶賛されることも、それぞれのやり方でキャッチしている。中には反撃する人もいますが、それが個性です。だからわたしは責任感のある人のそれはどれだけ「ちょっと大人気ないよ」と思っても、味方します。だってそういう人は好きだもの。思ってもないのに同調する人よりはずっと素直で正直だと思う。でもこの姿勢を保つということは相当のプレッシャーを受け入れているんだと思うんです。
※加筆ここまで(熱弁してしまった)

 しかしよく考えてみてください。日本語でやってるのだとしたら、日本語が通用する相手にしか通じないんですよ。日本語の通用する、そこにアクセスしている人にしか知られてないんですよ。ワールドワイドとかいいながら、実は狭いんですよ。今ここで見ている画面の向こうにも、自分と同じ体温の人がいるんですよ。と、わたしは思っています。

 以上は「あおる心理」「叩く心理」についてです。

 「荒らす心理」については正直わかりませんです。かまってちゃんでしょうか。個人的には「ヒマなんだなあ」と思います。

http://theinterviews.jp/cimacox/5051369