生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

作家さんのバックグラウンドに興味をもつことはありますか? 好きな作家さんのデビューまでの道のりに興味はありますか? それとも、何も知りたくない、作品だけを純粋に楽しみたいほうですか?

物語とは語り継がれるものだ。語り継がれないのは、それが物語りでないからだ。


 好きな作家であれば興味を持ちます。知ることができる範囲のことは知りたいと思います。なぜか。その作品がいかにして生まれたのか、そしてこれからその人の物語はどこへ向かうのか、知りたいからです。

 正確に言うと、一人の作家の道のりと、時代、社会、文化です。龍なんかはすごく社会に敏感で時々のシンボルのような作品を書く作家だと思っています。こういう表現はあまりよろしくないですが、文壇とも上手くやりくりし、そのほかの業界とも繋がり、その上で社会を彼なりに解釈し、作品にしているんだと思います。春樹は一つの物語を描き続けている作家だと思っています。彼がデビューするまで、さまざまな小説を読んできて、その中にアメリカの文学が根付いているのは作品を読めば分かります。ただ、それ以降の彼の行動、出した小説は日本のあの時代のあの文化であったから、彼は海外に行って小説を書いたんです。むしろ、書けたのだと思っています。

 龍と春樹を出しましたが、他の作家さんでもたくさんあります。作家に限らずいろんなところに繋がっている。そこを知らないとその小説が描いていることの正しい姿が見えないんじゃないかと思っちゃうのです。といっても、しょせん素人が調べて読んで分かる程度のことなんですが。そしてそれはあくまでわたしの中での物語であって、他の人には違うものであるかもしれない。むしろ、そういうものだと思う。

 わたしは小説は好きだけど作家は嫌いという人はいません。人が嫌いになれば作品も嫌いになるのです。そういう意味で非常に好き嫌いが激しく、偏っていて、正確さに欠けるなあと思うので、時々嫌いな作家の本も読んでみるんですけども、やはりムリっすね。

 ある作家がこういう発言をしましたね。「僕は本を読むのが嫌いだった」この作家さん、わたしは好きじゃなかったから「ああ、やっぱり」と思ったんです。だって料理が嫌いな、食べるのが嫌いな料理人の作った料理が、美味しいと思える?

http://theinterviews.jp/cimacox/5063021