小川洋子さんも梨木香歩さんも鳥について思いをめぐらせ本を書いている。
- 作者: 梨木香歩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04
- メディア: 単行本
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- 作者: 小川洋子,岡ノ谷一夫
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2011/04/13
- メディア: 単行本
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この二冊はわたしにとって少なからず衝撃を与えた。わたしもインコを飼っていた。三羽いて一羽だけすごくなついた。小川洋子さんの「ことり」を読んでいると思いだした。インコは決してバカじゃない、むしろ賢い。そして満遍なく彼らが愛した相手には微笑が零れ落ちるほどにたくさんの愛の歌を聞かせてくれた。
渡り鳥がいる。渡り鳥は本能とはいえ生命を掛けて飛び立つ。その神々しさ、力強さは人間には持ち得ない。彼らだからこそできることで、各々の使命が違うことを痛感させられる。
このお二方は尊敬してやまない人たちだが、わたしは鳥にはやはり興味がそれほど持てない。別に悪いとは思っていない。でも、こんな視点を持って接することもできるのだという手本になる。
強靭なくちばし、美しい羽、似つかわしくない足、そして確実に理解している目。求愛のためのさえずり、生存のための求愛、そして子育て。人の営みとさほど違わない。
しかし、わたしがこれらを読んでいて思いだしたのはこれだ。SFオタな子はデザイン科あがりであった。「動物園の人気者はやっぱ鳥ですよ。フラミンゴとかオウムとか。動かないから写生にもってこいっすよ」まーね。チータとか落ち着きないもんね。ちなみにこんなことも言っていた。「才能ある子はなんでも書けちゃうけど、才能ない子はフラミンゴ書いて「で」ってなるんですよね。だってフラミンゴだもん」確かに。
というわけで、鳥には興味があまり向かないものの、このお二方の描き出す鳥のたくましさ、強かさ、愛らしさ、愛おしさは強大です。
さ、旅立つ準備しよ。といっても、一泊二日。着てるパジャマをつめるだけなの。遊びに行くんだから気合なんておいてけー。