生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

ノルウェイの森ってなんだったの?

 だいたいキモイと言われるハルキストです。こんばんは? おはよう? どっちでもいいわ。
 なぜにハルキストがキモイのか、というのはずーっと前に述べているので、懐かしきかなノルウェイの森について書いてみます。ヒマなのか? いいえ、寝ぼけてるからです。書き終わったら目が覚めるはずだ。

 ノルウェイの森は最後の一行がすべてだと思ってます。てんやわんやありましたが、結局ボクはどこにいるんだろうか、です。直子が不在になったからボクも不在になったわけではなく、ボクはずっと不在だったんだなと思います。不在でも性欲はあるし、不在でも人を好きになるんです。ただ、直子の場合は直子のことが好きだったかどうかわかりません。緑のことも好きだったかどうかわかりません。だからボクは不在なんだと思います。

 不在の存在感、という言葉はけっこう好きですが、それはその場にいたのにいなくなっちゃった人、言い換えれば陰の存在感を残した人のための言葉だと思っています。だからノルウェイの森はパーフェクトに不在なんです。好奇心も、怒りも、悲しみも、喜びも、すべてぷすんと吸収してしまう、不在というブラックホール。そんな彼はどこに行くのでしょうか。

 ついそんなこと考えますが、恐らく答えは簡単です。私は「社会に違和感を感じながら飲まれる」のだと思います。羊三部作や納屋を焼くの登場人物と違って、情景の感情だけが彼を彼として成立させているわけで、他者がいないと成立しないのが「ノルウェイの森」のボクです。

「だからなんだ」とお思いでしょう。私はノルウェイの森は、人は誰かからなにか受けて、そして生きている、ということのシンプルな形式ではなかろうかと思います。あくまで持論なので一ミクロンもあてにしないでくださいね。

 ちなみのノルウェイの森の表紙は相当に気合の入った代物だと思います。補色のなかでも一番きついいろを上下でもってきてる。心理学的にも目に付くし手に取るし、です。しかし最後まで読むかどうかは別ですが。

 では、ちょいとあれとこれをするかいな。

ノルウェイの森 文庫 全2巻 完結セット (講談社文庫)

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