生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

飛距離

 デジカメを買ってもらってまだ一ヶ月経過していません。こんばんは。つい先日「見たいなあ」と思っていたものが、目の前に出てきちゃいました。びっくりです。「願わないと叶わないですよ」と塩鯖ダーリンは言いました。そんなことはサンタさんと一緒に消えてしまうことだと思ってた。

 土地勘もないしタイム感もないし、ないないまみれの私はうひょうひょしてるだけで現地に到着。能天気そのものでしたがショーが始まったら脳みその鱗がぼろぼろ剥がれた。これはすごい。3Dでもないのに迫り来る音と飛沫(実際は濡れたりしません)。夕方までいた自分は夕方の時間においてきちゃったみたいだった。

 はい、ショーの写真はおしまい。写真ではなくて動画で収めておくべきだったと思ったのは翌日です。私という生き物は夜に出歩くことがないので、夜の街というだけで「大人になった気分」とか思えるほどお手軽なのだけど、帰り道もまた二人で余韻にゆらゆらして楽しかった。カメラマン塩鯖ダーリン。

 大人気分のまま晩ご飯へ。大人気分の最中は「おなかすいた」ばかり言ってました。子供ですみません。ちょっと遠くだったから帰り道どうするのさと思っていたけど、塩鯖ダーリンがホテルを取っていたのだった。ありがとう、遠慮なく酔っ払った。もちろん知らされていなかったので翌日はノーメークだったが、書いても書かなくてもさして映えない顔に感謝。ご飯すごく美味しかった、し、楽しかった。ありがとう。

 翌日は美術館へ。ハリーポッター嫌いを豪語しているが、この魔法使い度は楽しい。間抜けだろうなと思いながらついつい手が伸びてしまうし、もっともっとと欲が出る。でもふと我に返るとごった返す光の自然の中で、めいっぱい混乱してしまう。魔法の使いすぎは使った人を圧倒するんだなあ。

 帰り道は瀬戸大橋に立ち寄り。瀬戸大橋好きの二人でありました。だってこんなでっかいもん作っちゃうなんてすげーよ。瀬戸大橋は美しいよ。瀬戸大橋のこっち側はできた当初に家族旅行できたきりだったので、改めてみると公園がすごく綺麗だった。ここならたくさんぼんやりできそうだった。にしても、この時点でも距離感のわかっていない私。

 最後に、後から地図を見て「めっちゃ移動してるやん」と驚愕したのは内緒です。でも「行きたいなあ」の時点で諦めてたのは「遠いから」だったから、めっちゃ移動してて当たり前なんですが。私のため息のような「いいにゃー」を拾ってくれる塩鯖ダーリンに感謝。まるで魔法のように希望が叶ってゆくよ。

 デレデレですが、ちゃんとアートも見てきたのだよ。平面なのに立体っていうと3D映画とか思い出すけど、あれはけっこう気持ち悪くて見ていられないのだけど、これはぜんぜんそんなことなくて、むしろ手でつかめないのがなぜだと思うほど綺麗で手に取れそうで、その脳みその誤解ってどのへんで起こることなんだろうかって考えたら、眠くなりました。その誤解ごと夢に連れて行ければいいのに。

 人間が作るものはどこまでも人間が予想できるとは限らないんだなと、当たり前だけど思い知った。不規則を求めすぎると一定の法則に乗ってしまうところと、そうじゃないところがあるんだねえ、人間って。人ってすごいなと思うアートと瀬戸大橋でした。

 塩鯖ダーリンのいいとこは、いろんなところに連れてってくれるところではなくて、行った場所で並んで「すごいねー」を言ってくれるところです。物事をすごく近くで諦めていたんだな、私は。ありがとう。