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夏の課題図書だな

N・P

N・P

 飽きもせず、今年も読み終えたことに感謝。今年の夏がちゃんと終えられる。

 暑さが殺人的になってから、夏の長袖も「ありかな」と思うようになったけれど、やはり夏はノースリーブで風や太陽が肌に直接降りかかってくるのを楽しむ季節だと思う。なので私は毎年日焼けし、来年こそはと思うのだけど、いざ夏が始まると我慢できない。そんな繰り返しをもう20年ぐらいやってる。

 白い服、炎天下、蒸し暑い夜、熱を含んだアスファルト、紙コップワイン、秋の足音、洗濯。どれもこの本を思い起こさせるキーワードだ。登場人物がみな夏にしか生きないような人たちで、しかし主人公だけが秋や冬を迎えられそうで、なんて言えばいいんだ、夏に残してきた缶バッジみたいなんだ。死人が多いからかもしれない。

 夏の女の人の肌はひんやりしているのに湿っていて、手のひらばかりが暑くて、全力でしか物事を選べない翠は愚か過ぎるのかもしれないが、彼女をを思うときいつも妹の二の腕も思い出されるのでした。