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注文の多い注文書

注文の多い注文書 (単行本)

注文の多い注文書 (単行本)

 小川洋子さん続き、ないものあります、クラフト・エヴィング商會

case1 人体欠視症治療薬
case2 バナナフィッシュの耳石
case3 貧乏な叔母さん
case4 肺に咲く睡蓮
case5 冥途の落丁

 くらくらするような欲しいものリストで、つい手にとってしまったんですね。なんというかね、本の世界ってやっぱり大好きで。もちろん久しぶりに耳にした名前もあるし、ずっと課題(?)となっている名前もある。結果が知りたいのではないし、なぞを解明したいのではない。自分と同じように、あるいは自分とまったく違うように、それらに足をとられてしまった人々の「それまで」と「その後」が知りたい。

 本当に、本に没頭するって素敵だけど根暗だなあ。私はどれぐらいの時間を妄想に費やしたんだろう。

 でも、日々の生活のいたるところに本からのエッセンスはあって、くさくさしててもルンルンしてても、眼前にぽっと本や言葉の一説が現れては消える、それが私の目に映る世界なので、やはり愛おしくてたまらないっす。

 ついついひとつひとつにあれこれ言いたくなる、極上のチョイス。文章も写真も一流なので、極上のコース料理のように楽しんだらどうでしょう。

 ちなみに昨日の私は「ライ麦畑で捕まえて」(野崎孝訳のほう)からの伊丹作品「お葬式」のような日でした。おお、とても的確。