生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

初、直島

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 直島の存在を知ったのはこの雑誌だった。今から9年前。そのころからずっと行ってみたかったけれど、地図的にはけっこう近所なんだけど、実際のところ遠いこの場所に行ってきた。今はかなり近くなったからね。

 この旅は塩鯖と行ったのだけど、直島経験のある友達(いつもの友達)にアドバイスをもらっていたのでスムーズな旅になった。ガイドブックを送ったこともあるけれど、有益なあれやこれやを送ってくれたので助かった。なにより「足を借りるならスクーターにしとけ」というアドバイスが一番役に立った。本当に勾配がきつくて非力な二人の脚力では、一日でほとんどすべてを周ることはできなかったであろう。感謝感謝。

 ちなみに、レンタルサイクル、レンタル電動自転車もありますが、人が多い時期だとほぼ貸出されていると思います。予約は前日までで、当日は行ってあったら貸してくれる状態です。うちは125ccバイク二人乗りだったのでいけました。そして人が多い時期だと確実にマイクロバスはぎゅうぎゅうです。満員電車どんと来いの人でない限りは辛いんじゃないかと思う。それぞれのエリアの中は歩いていけるけど(私は文句言ってたが)、エリアからエリアまでの移動は徒歩では厳しい距離。

 さて、旅開始。スタートは9時で自宅から車でサンポート高松へ。サンポート高松から船で直島上陸。フェリー1時間520円(高速は30分で1220円)。往復で買うと安くなります。

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 まずは草間彌生ちゃんのかぼちゃがお出迎え。今日は人が多かったので遠目から写真を撮って満足した。彌生ちゃんの作品は世界中どこでやってもたくさんの人が来るらしい。分かる。

 友達のアドバイスに従い速攻スクーターを借りて地中美術館へ。チケット売り場と地中美術館は200mほど離れています。その200mはモネの庭。今は花の季節だし、桜も咲いていたので素晴らしかった。本当にこれすごい。正直モネの良さっていまだによくわからないのだけど(すごく眠そうな美しい絵の認識。だいたい印象派の絵画はよくわからん)、この景色を見て「なんてこった、美しいってすごいことだ」と思ったぐらい。

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 で、地中美術館に何しに行ったかというと、いろんなところで書かれているのでご存知だと思いますが、入館チケットを買うための、整理券チケットをもらいに行ったんです。繁忙期でなければチケット即買えるのかもしれないが、今日の私たちは11時すぎに13:15~のチケット販売整理券をもらった。全体的にどこもかしこも長蛇の列だったように思う。

 2時間あるのでベネッセミュージアムにGO(ミュージアム内は車両通行禁止なのでマイクロバスを勧められたが、近くまでスクーターで行った。後からわかったが、近くから本体までが徒歩15分だった)とても整備された広い庭といった感じの中を歩く。浮かれているのですぐに到着。そこでこれを食べたかったのだ。

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 イカ墨カレー。これはなかなかない味で美味しかった。しかし混雑していた今日、もちろん並びましたとも。ただ、並ぶシステムが分かりづらかったので、結果的に並んだことになっちゃったんだけど。美味かったからよし。そしてベネッセミュージアムをざくっと周って、いつかどこかで見たこれに出会って一緒にSay!ばんにゃーい!

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 そんなあほなこともしつつベネッセミュージアムを後にした。帰り道の桜がすごく綺麗だった。これ何桜だろう?

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 ほぼ時間通りに整理券交換タイム。並ぶ並ぶ。一年分ぐらい並んだ気持ちになる。

 もし友達に「ここは行っておいた方がいい」と言われなかったら諦めていたと思う。その言い方も「絶対損するぞ」ではなく「一度は見ておくといいもんだ」程度だった。でも「あいつが言うんだからそうなんだろう」と信じて並んだ。そして今は行って良かったと思う。入館料2060円(パスポートありは1000円)さえまるで惜しいと感じない。

 チケットを手に入れてからはスムーズに進み、2往復目のモネの庭。やっぱり綺麗だーと言いつつ地中美術館へINする。ここは写真禁止。そしてやっぱりけっこう人が多い。しかし、だがしかし、だ。本当にここは一度訪れた方がいい場所だと感じる。勧めてくれた友達に感謝。クロード・モネジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの3つの作品しかないけれど、今日一番印象に残り、おそらくこれから先も印象に残り続け、もう何度か訪れたいなと思う場所。

 私はジェームズ・タレルの作品を見た瞬間、キューブリックの世界に放り込まれた気持ちになった。そしてインターステラーで見たブラックホールも思い出した。ここにあるのは時間の概念の景色、あるいはそのものなんだなあと思うと、めまいがした。

 感動を胸に部屋を後にし、建物をさまよう。この建物が本当に素晴らしい。いつまでもここにいたいくらい。しかし我々は家プロジェクトもいかねばならない。スクーターでGOGO。ベネッセの敷地の三叉路を左に進むと桜の迷宮があります。

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 何年後かにまた来たいところ。ちなみに、サイドに古木の桜が咲いていて、それはそれ綺麗でしたぜ。

 今日は疲れたのでここまで。明日は家プロジェクト、I♡湯などだが、家プロジェクトは撮影禁止だしI♡湯は疲れて写真を撮っていない。明日は見るべき写真がないです。