生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

妹の誕生日

 昨日は妹の誕生日でした。おはようございます。姉は成功した蒸しパンの写真と、おめでとうを言っただけです。そんな妹宅に、誕生日必着(配達時間夕方)でこれが届いたそうです。

オノ・ナツメ×ザッハトルテ コラボレーションアルバム 素敵な1日

オノ・ナツメ×ザッハトルテ コラボレーションアルバム 素敵な1日

 私のオノナツメ好きは知っている妹、姉だろうと「あんた送ってきたー?」と連絡があった。え? 姉は成功した蒸しパン(ry)。そもそもセミプロに「作っちゃった♡」なんて下手なものを送れるのは姉ぐらいだろうね。

 そうじゃなくて。

 送り主が分からないCDを届けられ、気持ち悪がる姉と妹、まさか妹の旦那さんが気を利かせた!? と思ったけれど「いや、知らない」って。そこで名探偵コナンばりに妹の旦那さんが推理した結果、義理の父ということが分かりました。電話したら「お菓子が届いただろうー?」ってほくほくしてたそうです。ザッハトルテ違い……。

 結果が分かればどうってことないが、生みの親でも、姉でも、自分の旦那でもなかったプレゼントでした。

 さて。

 桜もち一号を連れて病院で軽く仕事をしてみた。とても快適である。バッテリーも持つし、何も問題がない。あるとすれば、座り心地の悪い椅子ぐらいだ。だから塩鯖のベッドの隅をお借りしてこそこそ仕事していたら、塩鯖の姪っ子ちゃんたちがお見舞いに来てくれた。

 姪っ子ちゃん二人は来年就職するそうだ。そのことを、きらきらと輝く笑顔で話してくれた。就職するのがとても楽しみって。ニュースでは売り手市場と言われているが、ぶっちゃけ「苦労知らずめ、いいなあこんちきしょう」ぐらいにしか思っていなかった。私の就職時期は超氷河期の激烈不景気時代だ。

はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る

石川啄木『一握の砂』

 何度この詩を口ずさんだことか(しかし啄木の実際の暮らしは「オレは誰よりも給料をもらっていいはずだ!」と無茶苦茶な論法で友人から金を巻き上げ、豪遊していたのだ。もちろん、それなりに給料をもらっていたのだがそれも使い果たしてのこと。しかも友人は啄木に金を貸すために大切な蔵書を質に入れたりもしたんだそうだ。彼の商売(物書き)としての才覚は素晴らしいが、絶対にお友達になりたくないタイプである)。

 そんな恨み節しか出てこない就職活動というものに、初めて「ああ、今の日本は良かった。若者がキラキラ輝く顔で将来の話をしているなんて、良い時代になったものだ」と初めて思った。そうだ、これから社会に出ようとする若者が、楽しみって思えない社会はダメだ、クソだ。

 姪っ子ちゃんたちは特にそうだが、本当にピュアで、慎重で、かといって臆病になり過ぎておらず、希望を持っている。そんなスレてない子は少ないのかもしれないが、おばさんとしては女子こそそうあってほしいと思う。

 姪っ子ちゃんがお見舞いに伊坂幸太郎有川浩東野圭吾の小説を買ってきてくれた。読むものを飽きさせない作家たちである。懐かしいなあ、伊坂幸太郎はデビューから2,3作は読んだなあと呟いたら「え? そんな前から?」と言われて軽くショック。あー、そうだそうだ。「陽気なギャングが地球を回す」は1996年の作品、この子たちは生まれていないじゃないか。それは私が母に「え? 生きてる寺山修司三島由紀夫を知ってるの?」っていうのと同じことだ。同じ、こと……Σ(゚д゚lll)ガーン 時代は大きく移り変わってゆく。

火星に住むつもりかい? (光文社文庫)

火星に住むつもりかい? (光文社文庫)

ラプラスの魔女 (角川文庫)

ラプラスの魔女 (角川文庫)

 私が伊坂幸太郎にハマってた頃は1996~2003年。石田衣良も一緒に読んでましたね。ぶわっと時代を感じるでしょ、大人のラノベ誕生期だね。