生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

香川へ帰省したお話と、今考えていること

 いつもながら、タイトルを見ただけでは内容が分からないタイトルだなと思う。こんにちは。眠い。

 香川に帰省したのは6月5日、6日。メインは塩鯖の通院。松山市内にも紹介された病院はあるんだけど、塩鯖的にはずっとお世話になってる先生の方がいいと思ってね。ちょっと頑張れば行ける距離だし。

 で、検査結果は超良好。何も問題なかった。私だったら生活が変わるとストレスがすごくあるから、何らかの悪影響となりそうなものの、こいつのメンタル、体のつくりは本当にわからん。

 病院は、前回行った4月時点では検査結果を待たず診察する、待合室に人が集まらないシステムだったけれど、今回はいつも通りになっていた。待合室の席には一つ飛ばしとかだけどね。だから人は少なかったのかもしれないけど、検査までの時間がけっこう待ったので、体感としてはいつもの病院って感じだった。病院さんも大変だな、いろいろと工夫しなくちゃいけないもんな。でも、インフルエンザを思うと、病院で感染する可能性って低くないだろうからね、用心に越したことないね。

 お義母さんは元気そうだった。でも日々寂しいだろうなと思った。様々を自粛によって制限されて、出歩いたり遊びに行ったりができない。退屈はさみしい。だからせめて私たちがいる間は楽しく過ごしてもらいたいと思って、にぎやかに過ごした。といっても中年2人と老人1人である。限界はある。こんなとき、子供がいたらいいのになあと思う(子供はそれほど便利な生き物ではないけれど)。

 到着した日は焼肉を食べ、翌日はお墓参り、買い物、昼食で午後過ぎに出発した。やはり、自粛解除と言えど県外ナンバーであんまりうろつきたくはない、四国の小さな町だから。

 私は行きも帰りも運転したのだけど、見事に肩が凝り頭痛がしてへとへとに疲れた。島に来てから運転していなかったからだろうな。島でも運転すればいいのだけど、ミッション+狭い道が怖くていまだに助手席さんである。

 最近読んだ本。面白いというのはちょっと違う。学生運動のさなかに死んでしまった一人の女の子の日記。私の親でさえ学生運動はリアルタイムではなかった。その娘であるから、学生運動なんて小説の中のお話だ。でも、村上春樹の初期の小説にはよく出てくる。スプートニクの恋人のすみれそのものとも言えるような気がした。

 これを読み終えることができたのは、大雨による倒木で停電になったから。私はこれを読み、塩鯖は檀一雄の火宅の人を読み終わった。二人の最近のブームは「檀一雄的」な呼びかけ。最後の無頼派と呼ばれたハードボイルドで無茶苦茶で、泥臭いほどの人間味のあるおっさんだなあと思う。

 それに引き換え高野悦子は少しの矛盾もない完璧な個としての人間になることが、一人の人間として誠実な姿であると思っていたのか、自分の中のあらゆる矛盾を罰し、アルコールとタバコに溺れ、学生運動と恋に破れた。ご家族には申し訳ないが、繊細過ぎたのだと思う。人は誰でも腹黒いところがあり、打算的で、こすいところがあり、そしてびっくりするほど清らかなところもある。そういう混とんとした生き物が人間であって、だから人間は美しい。

 二十歳ぐらいの子なんて誰もが、急ぎ過ぎて、答えが欲しすぎて、完璧になりたくて、傷つきやすくて脆くて狂暴なものだ。あれから20年生きた私は、図太くなって、少々無神経になって、完璧じゃなくて良くなって、清濁併せ吞める大人になった。そしてなにより、待てるようになった。たったこれだけで、随分と生きやすくなったなと思う。でも、びっくりするけど人生はこれからだ。さあ、これからだ。

 最近見終わったAmazonプライムドラマ。どっちもすごく良かったよ。

 こっちはコメディなので笑いながら見れるけど、テーマは死生観だと思うので、真面目に考えようと思ったら考えられる。でもコメディだし考えなくていいんじゃないかな。私は死して意識を持っていたくない。肉体あってこその意識だからな。

アップロードへようこそ

アップロードへようこそ

  • メディア: Prime Video
 これはUPLOADというドラマ。

 こっちは映画並みのつくりで本当によくできていて、ひとつひとつの話が素晴らしい。完璧すぎて怖いぐらい。人間が作り出したホスト(AIロボットみたいなもの)が意識を持ち、自我を持ち、というありきたりなお話のようで、とてつもなく壮大で哲学的なテーマを問い続ける。本当に見ごたえがあった。シーズン2早く来ないかな。

目覚め

目覚め

  • 発売日: 2018/02/21
  • メディア: Prime Video
 これはWESTWORLDというドラマ。アンソニー・ホプキンズも出てるよ。

 feel-ism.comもかなり雑記的になってきたので、サイト化しようと思ってコンテンツを考え直している。

ここで整理。私の認識。

ブログ(日記)…思考の垂れ流し
サイト…コンテンツがある

 でね、コロナの影響で田舎暮らしをしようとしている人も増えていると聞いたし、私たち夫婦は移住してるしだから、メインは移住コンテンツかなと思ったんだけど、よくよく考えるとUターンなんだよね。Uターンって移住とはちょっと違う。どんな場所かも知ってるし、仕事も家業を一緒にやってるから仕事探しに困らなかったし、友達ができるもなにも、そもそも同年代って数えるほどしかいないし(なにより、みんな自分ちの仕事で忙しくて友達付き合いなんてほぼない)。

 全体的に、移住したい人の役に立つことはあまりないんじゃないかなって思えてきて、じゃあメインは移住コンテンツなんてできねーじゃん、で落ちました。

 レアポイントで行くなら島暮らしなのかな。誰か島暮らし知りたい人いるのかな。いや、みかんのことかな。高品質な柑橘が売りの島だし。

 なんて考えてたら路頭に迷った。

 困ったなあ。眠いから頭が回らないのかなあ。

またまた雑多に(香川帰省編は後日)

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塩鯖が鯛を釣った。2回目の挑戦でこの大物である。挑戦することで可能性は開けるということを、生きて立証する男である。

ここでいう可能性とは、できることが増えることを指している。できることが増えれば、諦めることが減る。単純なことだけど、その単純なことをせずに人をうらやむ人は多い。

ええ、私ですが何か!? でも私も頑張っている。今日はこの鯛を捌いた。鯛ってさ、骨もうろこも堅いのよ。マジでもう投げ出したかった。大きさもあるから内臓もエラもでかいしさ、グロいしさ。でも、ここで辞めたらできないままじゃん? だから頑張って捌いたよ。塩鯖に教えてもらいながらだけど。

でもこうやって、生の魚を捌けるようになり、料理できるようになるんだ。

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ウスバカゲロウの卵だそうだ。id:t_kato さんがTwitterで教えてくれた。ウスバカゲロウはアブラムシを食べるそうだ。ならば活躍してもらわねばならない。

みかん農家見習いになって2か月。今日は防除という仕事をしてきた。仕事したっていうか、両親の仕事を見て覚える段階だけどね。

防除とは、みかんの木が病気になったり、虫がついたりしないように、薬剤を散布することを言う。アンチ農薬の人には申し訳ないが、うちはバチっと低農薬農家ですので散布いたします(これについてはどこかでしっかり書きたいと思う。農薬と言っても、人体に影響が出るような薬は使っていない。まことしやかに「農家は自分たちが作った野菜や果物は食べない。なぜなら危険な農薬を使っているからだ」という言い分を語る奴は消えてほしい。誰よりも私はうちのみかんを食っているが元気だぞ。それぐらい日本で使われている農薬はマイルドなものが多いと思うぞ)。

でね、この防除っていうのが、初回は死ぬほど大変だと思った。もう二度としたくないと思うぐらいだった。

というのも、みかんの花の季節から、最低でも月に1度は上下のカッパに長靴・マスクで1000リットル以上も散布する。しかも散布場所は全部傾斜がきつい段々畑。方法はホースでの散布。石垣などの障害物があるのでホースはいたるところに引っかかる。しかも畑が綺麗な四角形になっているところなんてほぼないし、みかんの木も奔放に植えられているように感じられるし(これには理由がある。いかに少ない面積でもたくさん収穫できるかということが考えられているのだ。たまに「本当か?」と目を疑うようなところもあるけれど)、それなのに薬剤を無駄にするわけにはいかないけれど、かけすぎても薬と労力がたくさんいるだけだから、とにかく頭も体も同時に使ってしんどい。

まぁ、私も塩鯖も見習いの身分なので、ホースが引っかからないよう見はったり、送ったり、束ねたりする係だけども、畑の状態(どこが通り道で、どこが通れないところかなど)が分かっていない状態でついて回るのだからすごく体力を使ったのだ。

だから一度目はもう二度としたくないと思った。

でも二度目、三度目と回数を重ねるうちに、慣れてきた。人間てすごいなと思う。そして徐々に「なるほど、この狭いところはこうやるのか」とか「ここの畑はこういう流れでやるのか」ということを考えながら見れるようになってきた。

数にビビっているうちは素人。以前そう思った。1000リットルという数、みかんの木の数、畑の数、すべてにビビっていた2か月前より成長したなと思う。あとは体力だよね。筋トレ? してないよ(笑・毎度これだ)

ナビ取り付けの後編ができた。去年の8月から寝かせてるからね、はぁー長かった。この動画が少しでも誰かの役に立つことを祈って。そして万が一でもバズっていいんだよ(笑)

【N-BOX】元ベテラン整備士が解説!ナビ取り付け後編

動画をこつこつ作ってきて、ああ、こういう記録の取り方はいいなと思った。実際何度かは、みかん農家の仕事に特化した記録用ブログでも作ろうかと思っていたが(たぶんそれはそれで需要はあるだろう)、そんな作業日誌みたいなものは塩鯖が付けている3年日記に任せておけばいいんじゃないかと思った。ちなみに3年日記は私が書く予定でしたが、書く元気がないので塩鯖に丸投げしたんです、はい。

だから私は作業の内容とか、やったこととか、畑の様子なんかを写真や動画に収めて、まとめることしていこうと思う。仕事に関すること以外でも、残していこうと思う。それが暮らしの記録だ。きっとこれは私たちにとって宝物になる。そして、もしかしたら誰かの(例えば石垣を修繕したい人とか。ってかなりコアな需要だな)役に立つかもしれない。

昔から写真は家族の記録に使われてきた。でもこれからは動画も家族の記録として残っていくだろう。いろんな日常を見ることができる日も近いのかもしれないね。

明日は香川に行く

クソくたびれている。こんにちは。

島暮らしも2か月目に突入しようとしている。くたびれているが、なんとなーくペースをつかめそうな気がしてきた。

そもそも、自営業だからペースもくそもないのだが、みかん農家見習いとしては先輩に引っ付いて仕事を教わるのが正解だろうと思って頑張ってきたが、ぶっちゃけ2人でやってたところを4人で回すようになったのだから、そこそこ余裕があるのだ。それに、両親ともいきなり全部の仕事を覚えて理解してマスターしろとは思っていない模様。だから暇を作ろうと思えば作れるのだ。

塩鯖が、うんと言えば。

塩鯖は働くのが大好きなので、働きたいのだ。よって、あんまり休みがないのがこの2か月だった。

私としては、休みたい。だけども塩鯖は働きたい。じゃあ勝手に働けよと放り出せたらいいのだが、塩鯖は私と一緒に働きたい。この葛藤、ジレンマが歯がゆくて仕方ない。

私の副業がちゃんと稼げてたらねえーーー、副業タイムも遠慮なく取れるんだけどねーーー。

と、ここまで書いていろいろ思った。

いろいろその1

自営業っていうのは、副業禁止ではない。むしろ副業もしてなんぼである。だからね、なんつーかね、やっぱり私の頭の中で凝り固まってる既成概念があるなあって思う。加えて、どれもちゃんとしたいのに体力がなくって夜はバタンキューなのも歯がゆい。もうね、夜が来ると寝たくて仕方ないもんね。疲れ果ててるもんだから早く一日を終わらせたいのよね。

いろいろその2

ここ数年で私はびっくりするほど太った。それは食べる量が増えたからだろうとは思うけど、まっとうに考えれば「普通になった」レベルであって、それ以前は「食っていなかった」。だから痩せてた。まぁ当然です。

自慢じゃないが40年くらい運動らしい運動を避けてきたので、私の筋肉量って絶対的に少ないと思う。それでもなんとかこの暮らしをやり遂げているのはすごいと思うけど、でも筋肉があればもう少しいろいろ自由が利くんじゃないかと思っている。

私の願いとすれば「痩せたい」と「体力をつけたい」であるから、筋トレをするほかあるまいという結論に至った。頑張ろう。

なお、腰に爆弾を抱えている塩鯖はしっかり腰をやっており、今はしつこくストレッチ暮らし。動くのも難儀なほど痛いらしい。特に働きたい病の塩鯖にとっては致命的(痛いとしっかり働けないもんね)。

二人そろって筋トレとストレッチから始めるか。

で、最近作った動画。塩鯖がメインで撮影し、私が編集しました。去年の夏に撮影したから、もう少しで一年寝かすところだった。後編はただいま編集中です。


【N-BOX】元ベテラン整備士が解説!ナビ取り付け前編

ナビなんて付けばいい、のかもしれない。でも、できることならば、間違いもトラブルも極力起こらず、傷ひとつつけずに取り付けたいよね。

整備士ならだれでも知ってる情報でなく、塩鯖の20年分のノウハウが詰まっております。どうぞよろしく。