生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家二年目~

油断するとすぐひと月ほど経過してしまう

 おはようございます。甥っ子君がきてお勉強しているお盆前です。我々は早朝から畑に行ってきたよ。蒸し暑すぎて風呂に入ったかのような滝汗だったわ。

 近年の夏は灼熱地獄だけれども、本気で夏の農作業は減らしていかないと死人が出るなって思う。こんな蒸し風呂状態の畑で仕事してたら、元気でも消耗するし、ちょっと元気がなかったらぶっ倒れるんじゃないかと思う。そうならないように空調服などのひんやりグッズを駆使するわけだけども、それも限界があるのだ。そもそもひんやりグッズを背負うための体力じゃないんだから。

 それはさておき、ちびっ子たちの宿題量よ。私たちもこんなに宿題してたのかな。もうあんまり覚えてないんだけど、歴史の教科書を見ると2020年のオリンピックのことまで掲載されていて「習う歴史の長さよ!!」って叫びそうになった。近大が長くなってきたから縄文時代は省きましょうってなんないんだもんね。いやはや、学びを組み立てる側も大変だ。

 かくいう私は学生時代ろくすっぽ勉強をしていなくて、というか勉強はしたけど凡人の域を出ることはなくて、大人になってようやく歴史や地理や公民という「社会科」の学びがいかに面白いかを知った人間だ。数学なんて最たるもので、数学者たちのロマンチストっぷりは心底愛しいが、私自身は微分積分など理解不能な残念さである。だからもう、なんていうか「高度な数学はエンタメとして楽しむもの」と決め込んでいる(諦めているともいう)。だってもう無理だもん、ルート見るだけで眠くなるんだもん。

 このように数学は惨憺たる有様だけども、社会科の分野においてはゆっくりのんびり、大河ドラマをみつつWEB検索で資料などを見ながら補填及び補正を行えば、30年かければそこそこの「一般人」の猟奇ぐらいには行けていると思っている。とはいえ、鎌倉幕府についていまだにググってますけどね。似たような名前つけるなよみんな。でも面白いからいい、面白いから頑張る。

 というのもね、社会科って結局人間が生きてゆくなかで生み出した知恵とか教訓が大いに含まれているわけですよ。この地形だからこういう災害が多かったからこんな農作物が特産品になっていったとか、平安時代のこういう時代背景から仏教が盛んになり、同時期に大陸から伝道師も来てどうのこうのとか、そもそも人がより良く生きるために必要だと考えられて法律や宗教が生まれたとか、そういうことなわけ。なんて壮大なの。そんなの9年ぐらいでどうにかなる話じゃないわね。

 でもそれを9年でそこそこ基本的なことを詰め込もうとするから子供たちは大変だよね。もうちょっとなんとかならんかな。っていうか、こんな面白いものを「暗記すればOKな教科」にしちゃうのはもったいないと思うんだよね。でもまあ、これは通過したものが思うことか。

 とりあえず、甥っ子君頑張れ。

 甥っ子君、昔は月刊誌のコロコロコミックを持ってきていて「重いだろうに」と思ったけど、今は原子の本を持ってきている。重かろうに。

 少し前にこのアニメを見た。

 少し前まで異国に転生する系が多かったけれど、まったく見る気が起こらなかったのだけど、これは面白かった。このアニメの中で神の使徒がこう述べる。

「避難民の4分の1が亡くなったと言ったけど、それは違う。伊丹たちは4分の3を救ったのよ。そんなことも理解できないなんて、この国の兵士も苦労するわね」

 日本って国は、いや日本に限らずだけど、本当にね。もちろん、何事においてもパレートの法則は当てはまるから100%完全一致ということはないわけだが、果たすべき使命として選ぶべき選択肢を前に選択できないって状況は、問題を先送りにするだけだからあんまり得策とは思えないんだけどね。

 でもまぁ、それこそ民主主義の国ですから仕方ないのかもしれないが。

 どんな道を選んだって何かの犠牲の上にあるわけだから、そのことは忘れないでいたいな。

 あと今これ読んでる。カレー屋で一応読破してたと思うけど、改めて読むと良き。

選挙があって、農業デマが広まってますね。

選挙がありましたね。選挙の前に安倍元総理大臣が倒れるというショッキングな事件があり、投票率が爆上がりかと思ったんですが、思ったほど上がりませんでしたね。それに少々落胆した私です。おはようございます。私は期日前に行ってました。

安倍元総理大臣については、さまざまな見解があって当然だと思うけれど、あれだけ日本のために頑張ってくださった方があんな理由で倒れるなんてな、と思います。頑張りどころや頑張る方向が、全ての国民と完全に一致することなんて無理な話です。いろんな疑惑やグレーゾーンもありました。でも、それが彼のやってきたことを全て否定する理由にはならないと思います。超個人的な考えだから、あなたもそう思というわけじゃないので悪しからず。

 

さて、農業デマですよ。最近見たものは「農薬は危険、農薬を使った農作物は安全ではない」という主張。どうやらこういう主張の政党が生まれたようで、選挙に乗じて広がったみたいですね。

個人的に、私の収入が脅かされているわけではないから放置してもいいじゃないって言われてもおかしくないのだけど、でも私はどうにも放置しておけないんですよね。だって、今の日本の農業を否定することは、今までもこれからも日本の食を支えてきた農家を誹謗中傷しているようなものだから。

最近この本を夫氏が読んでいるんです(私はオーディブルで聴いてる)。

分厚い本だけど、中身はとても面白いんですよ。特に序盤の生物としての人間の位置付けを改めて記しているところなんてすごくスッキリする。

人間も動物の一種に過ぎない

これって忘れちゃいけないことだなって思う。特にSDGsなんて掲げる時にこそ思い出さないと。

先日、山カフェというラジオ番組で学者さんが言ってたことがある。それは「近年は鹿が増え過ぎて山の環境が破壊されつつある」というもの。もちろんここでいう鹿は野生の鹿で、誰かが繁殖させている鹿ではない。

自然派の人たちの中には「人間が自然を破壊している」という人もいるけど、正確には人間も自然を破壊しているけれど、増え過ぎた鹿や猪だって自然を破壊するわけだ。

私は常々「農業とは自然破壊だなあ」と思う。だけど正確には「私たちが柑橘畑を作ることによって、そこで循環する生態系も生まれている」とも思っている。地球規模の自然から考えれば、ごくごく微々たるものだけど、それでもね、現実そうなの。

本当に人間も動物も植物も大切にして地球を長持ちさせようとするのならば、サピエンス全史の視点を持たねばならないのだろうなと思う。

人間も動物の一種に過ぎない

あくまでこの事実からブレることなく。

 

ちょっと話が跳躍してしまったな。でも私としてはこういう考え。

で、農業デマを広げている人たちの主張を見ていると、人間であることや、情報弱者(実際には弱者ではない人が多いのだけど)に対して「教えてあげなければならない」という驕りがあるじゃないかと思うんだ。一見すると「農薬に侵された作物を食べさせられている可哀想な国民」風でもあるし、それでも立ち上がっている我らというヒーロー的な演出もあるので非常に面倒なんだけど、そもそも人間ってそんなに偉いのかなって思うしね。

ああ、すごく雑に今思ったことなんだけど、本当に人間が生き残ろうとするのならば、きっとわざわざ徒党を組まなくても生物としての本能で、多くの人間が生き残ることができる道を選ぶと思うんだよね。だからこう、わざわざ不安を掻き立てて人を集めないと人が集まらないということは、そういうことなんじゃないかなって思う。

 

うちは農薬を使っている。用法や要量を守っているし、作った作物は自分たちも食べている。今のところそれで健康被害は出ていない。農薬は高いし散布作業は死にそうなほど大変だけど、美味しいものを作り続けたいから、私は国の安全基準を信用して使っている。

大雨の朝です

おはようございます。大雨の朝です。久しぶりにiPad Proを動かして日記。

最近の仕事から書こうかなあ。柑橘は今、青い小さな実をつけている。これを適正な量に減らす摘果という仕事がメインだった。

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海の見える畑で早生みかんの摘果。私はついつい多めに残してしまうので、夫氏が後から減らしてくれたりしつつ、早生の摘果完了。

途中で私は3t未満のユンボ(バックホウ)の資格を取りに行ったりもした。

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コベルコさんである。こんなおばさんが資格を取りに来るなんてどうかしてるぜ、と思われていないだろうかと戦々恐々だったけれど、みなさんとても親切で優しくて、実習時間もしっかり取ってくださったのでなんとか運転できるものだなと思った。ちなみに、3t未満は試験なし実習のみ。

農業を始めて思うのだけど、自動車産業というものは近代の人間の歴史にとって必要不可欠のものだったんだなということ。私はエンジンの仕組みもろくにわからないまま、オートマ限定免許で車を運転していたのだけど、エンジンは車だけに限らず、重機も、モノラックも、船も、全部に関わっている。重機がなければ大規模なインフラ整備はできなかったし、船がなければ海を渡ることもできない、モノラックがなければ傾斜地で農作物を栽培することも難しい。いや、正確にはエンジンがこれほど高機能でなかった頃でもそうした仕事はあったが、はるかに効率が悪く、危険で労力もいった。この世界を人間の住みやすいように変えていけたのは、これらの動力があってこそなのだ、ということを重機の勉強をしながら思い知った感じ。

ちなみに、Dr.STONEを見れば科学技術が今の世界に与えている影響をしることができるのでおすすめ。

科学技術は人間の幸せのためにある。だから使い方を間違ってはならない。そんな当たり前のような、当たり前でないような、技術者の哲学(美学)に心が痺れる。かといって、主人公の科学オタクは決して仏のような人間ではないのがいい。技術の探究は究極のエゴだ、ということもしっかりと描かれていると思う。

さて、摘果がひと段落してからは防除&肥料という重労働。夏の防除は命懸けなのでできればしたくない。でもこれをしないと柑橘が病気や虫にやられてしまう。だから意を決して出動する。

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なぜ命懸けなのかというと、その装備にある。カッパ、長靴、マスク、帽子。これを炎天下の中着込んで(今回の場合は)12キロ近く歩き回るわけだ。しかも手には高圧洗浄機並みの噴射口を抱えて木に吹き付けている。単純に考えて楽なわけがない。

摘果をしている頃は雨が降らなくて困っていたが、防除の頃になると木が乾く暇がないくらいちょろっと、だらっと雨が降り、今日に至っては土砂降りなのだけど、とにかく防除するには都合の悪い空模様だった。木に水滴がついていると薬が流れ落ちて効果が薄れるため、木が乾いている状態まで待たねばならない。でも天気予報を見る限り、翌日の午後には雨が降るかもしれない。ということで、日中の炎天下の中決行することになった。

幸い防除中に雨に遭うこともなく無事に終わったが、かなり体力を消耗した。やっぱり真昼はダメだなあ。

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雨が降る直前が適期な仕事がある。それは肥料を振ること。肥料は雨で溶けて土に染み込み木が吸い上げる。だから雨の合間というのは肥料を振るのにちょうどいい。

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この仕事のしんどいのは、一袋が20キロあるものをいくつも運んだり持ち歩いたりしないといけないことだ。蒸し暑い時に力を込める仕事は汗が噴き出す。昨日の午後は3時間ほどで17袋(340キロ)振ったのだけど、防除の時ぐらい全身汗だくでヘトヘトになった。翌日が雨だから頑張れたようなものだ。

防除も肥料も大変な仕事だけど、毎日これをしているわけではないからやっていけるんですけどね。毎日これだったら続けてらんないと思うね。

 

さて、ここからいただきものシリーズ。

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福島の桃、山梨の桃、岩手のブルーベリー、和歌山のバレンシアオレンジ、北海道余市ミニトマト。どれもこれもクソ美味いです。

余市ミニトマトはこちらから購入可能。

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