生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

ロンサム・ジョージ

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 部下が「ジョージが、ジョージが死んじゃったんだ。ジョージ、どうして。ジョージ……」と悲しみにあえいでいた2日間。そうか、そうか、と相槌を打つも「ジョージ!!」しか返ってきませんでした。彼女にとっては重大ニュース。

 わたしは彼女がジョージシュプレヒコールを聞きつつ、ジョージが過ごした時間を思い、本当に孤独だったのか考えてました。結論は出ません。だってジョージの死はジョージのものだから。

 ロンサム・ジョージと名前がつこうが、世界がロンサム・ジョージに熱中しようが、彼にはどうでもいいことだったでしょう。ただ、亀さんに生まれて、人よりゆっくりした時間(一生)で草を食み、水を舐めて過ごした。それだけなんでしょう。

 これで一種の生命体が途絶えた。その事実は哀しいけれど、止められる可能性のあったの人間が、止めようとしていないじゃないの。と、責任を全部人間に押し付けるのも、どうかなとは思いましたが。

 彼にもきっと天国はある。今、もう既に肉体から解き放たれて自由になって、のんびり水でも飲んでいるんじゃなかろうか。

 亀さんの一生を思ったとき、同時にオンゲにはまってた頃の自分を思い出しました。なぜにオンゲ? と思われるでしょう。オンゲの中では経過する時間が俄然スピードを増すのですよ。

 超個人的解釈ですが、オンゲに限らず情報を操作する側からすれば、今という時代は現物のない情報、データに固執してほぼ反射的に投資してくれる、ありがたい時代なんだと思います。「月々315円で○○使い放題」の○○の部分に315円の価値があるかどうか、検討する人が少ないのですよ。支払いが簡単になればなるほど、一瞬の欲で「ポチコ」する人が案外多いのです。

 疑問を持たない人は次々に提出される「新サービス」や「新アイテム」に疑問を持たず投資し続ける。手元に、実物がやってこないというのに。そして気がつけば、3,4ヶ月払い続けている。あっという間。ジョージの「あっという間」とは全然違う「あっという間」。生産性のない消費のみの時間。

 ジョージはどうだったのかな。子孫は残さなかったけれど、それはジョージが選んだことだから文句は言えないしね。

 ジョージには、この世界がどんな風に見えたのかな。戦争はどれぐらい恐怖だったのか、あるいは夜空を飾るものだったのか、計りかねますが。

 今宵はCyndi Lauperのスローな曲の気分です。ジョージの死を悼みつつ、ストレッチして寝るとしましょう。それにしてもこのCyndiはすごいね。

 おやすみなさい。