体は全部知っている
- 作者: 吉本ばなな
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2000/09
- メディア: 単行本
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (40件) を見る
どれもこれも好きなのだが、中でもサウンド・オブ・サイレンスは特に好きだ。なぜか。家族という単位をそのまま彼女にしては珍しく(?)なんの歪みもなく描いているからだ。血のつながりだけを家族と呼ぶ気はさらさらないが、血族にしかない共通の空気、それはアムリタで「伝授」を行う時にも感じた温かさ、と同時に「この一瞬だ」という時の流れを感じずにいられない、とてもやりきれない瞬間だったりするのだ。頭痛がするほどこれが好き。
この短編集は本当に一品ぞろいでいちいち感想を書いているとキリがないので今日はおしまいっ!