生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

やっぱり、本が好きだから、やめてくれ

「アンネの日記」 都内の公立図書館で250冊以上が破られる被害

 この記事をFBの友達のポストで見て思ったことを少しだけ。もう眠らねばならないのだが、どうしても「本が好き」な人にとっては許しがたき事件。

 正直に申し上げて、アンネの日記は好きじゃない。善悪の判断を問われているようで読みたくないのだ。小さい頃は読んでいたけどね。

 幼ければ無知の純粋で許されるのか。では盲目の年老いた男ならどうだろう。比較にならないことは、比較できないので、完全放棄するんです。

 ただね、紙媒体はなぜ今も大切に保管されているのかというと、大切な記録(データ)だからです。後に改ざんされていたと分かったとしても、それがなければ改ざんされたかどうかも分からんのです。今や教科書に黒線が引かれそうな時代も目前です。実際には「印字しない」という方法を取るだろうけど、それは学ぶ権利を奪う行為であって(大事だけどね)、せめて学校では教えてくれない「本」から積極的に学ぼうとする手をはじかないでくれる。

 読み物なんて楽しいだけじゃない。知りたいなと思うことを調べていると、知らなくてよかったと思うようなことに出会うこともある。でも、私はその紙を残そうとした努力とか、労力とか、守ろうとした人々を考えたら「嫌い」とは言えないのですよね。「好きじゃない」としか表現できない。

 生半可ですか。すみません。それぐらい紙媒体って手入れが大変なんです。

 いつかどこかで誰かが開くかもしれないから、ひっそりと一族で大切にしている書物もあるんですよ、どこかに。それを見て歓喜するのか絶望するのかは後のことで、私はどちらだとしても、まず感謝すると思うんです。私はフェチ傾向もあるので「私の手中に一時期でもおさまってくれてありがとう」です。貸し出し禁止だったときの今生の別れのような心境、だれにも分かるまい。

 被害にあった本を思い出深く思っている人が、少なからずいらっしゃることが悲しいです。そしてこういうことでなにがしか表現しようとしてる人たち、モノに当たらずに言葉で表現してください。本は大切にしていれば、自分よりも長生きして後世の人にわずかでも感動を与えるはずだから、お願いします。やめてください。

 ゴミ同然の本は巷に溢れているというのに(つい、怒りの暴言)。ぷりぷりしながら寝ますですわよ。