- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2014/11/05
- メディア: DVD
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とぉってもかっこいくて激烈クールというわけでもないのが、スマートすぎない感じが好きだった。シスター・クリスティナの可愛げのない不器用さも、ほんの短い間だけ無邪気な天使に見えるところが好きだった。どちらも、蛇行しながら目的地にたどり着いたわけで、悪い結果ではなかったし、未来はまだ決まっていないから、きっと幸福なんだろうと思う。
ジョセフとクリスティナは一緒にいて、それは同じ時間に同じ場所で同じ世界を同じだけ生きたことになるのだけど、ジョセフの1ヶ月ってクリスティナの10年ぐらいなんだろうなと思った。それは二人の人間の違いであって、優劣などつかない。けれど、目的のために善悪も捨て去って目的のために走る人の姿を見ると、生き急いでいるように見えて切なくなる。クリスティナのように時間を止めて、やってくるトラウマの大波はやり過ごして生きているのは「戦っていない」かもしれないけど、そのまま石になるまで生きて、生きて、生きて欲しいと思う。
どうせこの世のいろんなことは神様が見ている。咎められると感じるようなことをしたとしたら、それは天罰でもハミングバードの密告でもなく、自らの罪の意識のみなんだから。
ウォンさんも好きだぜ。