生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

イミテーションゲーム

 ようやく見たー!! そして面白かった! すごくすごくいい映画だった。孤独な人間が孤独ではなくなり、また孤独に戻るというと「それいい話かよ」と思うけど、その過程を知ることは疑似体験だから、すごく心に刺さるものがあるんじゃないかと思うんだよ。

 私はどうもイギリスの諜報ものは好きみたいで、先日見終わったのがブレッチリーサークルでした。面白かったです。

 なんだろう、この暗号へのときめき。難問に挑む数学者の話は本当に純粋だし、その純粋さに泣ける。

 作中にタイトルにもなったイミテーションゲームの説明が出てくる。

イミテーションゲームとは、コンピューターの思考能力を評価するために行なわれるゲームのことである。 人工知能(AI)の開発に利用される。 コンピューターと人間に同じ質問をして、それぞれがどちらの回答であるかを隠し、第三者に提示してどちらがコンピューターの回答であるかを判定させるというものである。

 チューリングテストというのもある。

チューリングテスト (英: Turing test) とは、アラン・チューリングによって考案された、ある機械が知的かどうか(人工知能であるかどうか)を判定するためのテスト。

 彼、アラン・チューリングはあのテストでどちらと判定されたのだろうか。それはとても大切なことで、誰しもが持っている答えだろう。人間を人間たらしめているのはヒューマンエラーだと常々思っていて、そここそが人間の愛しさであろうと思うけれど、意図した質問から浮かび上がる像がどちらであったとしても、本当はこの生身の体、五感、感情があってこその人間なのだろう。

 今は人工知能も普及してきた。5年前とでも比較にならないほどだ。しかしまだまだ機械らしさを残している。あと5年後、10年後、人工知能はどのような進化をしているのだろう。そして人間を人間たらしめるものはどう変化しているのだろう。

 アラン・チューリング。彼がいなければ今の世界はなかった。