
- アーティスト: シカゴ
- 出版社/メーカー: 株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2012/01/17
- メディア: CD
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と思わせておいて、こっちだ。そもそもこのひっかけに気づく人すら少ないのではないかと思う。でもたぶんここに来る人は「ベタだな(くすっ)」ぐらい思ってくれると信じている。
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学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版] (角川文庫)
- 作者: 坪田信貴
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2015/04/10
- メディア: 文庫
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先日テレビでビリギャルの塾の講師の人が出ていた。ビリギャル自体はどっちでもいい。「有名大学に行く」というステータス自体にときめかないのは今も昔も一緒です。でも学歴コンプレックスはぼちぼち消えませんが、それはさておき。
この人の教育方針に疑問が多すぎた。というか、テレビをつけて一発目に「生徒を怒るっていうの、意味わかんない。僕らの関係は上司と部下のようなもので、だとしたらやる気を出させてなんぼでしょ。なんで怒るの? バカじゃないの?」って言ってたの。なにこの人バカじゃないの? お金をもらってるんだから上司と部下っていう例えがまるで当てはまらないでしょ。なに言ってるの、バカじゃないの?
この人はとにかく褒めるそうだ。またでた「褒める人」。やはり私はなんでも褒められると「バカにされてるなあ」と感じてしまって嫌な気持ちになる。ひねくれているのか、それとも今どきの人たちがそれだけシンプルだということかな。どおりで最近の売れ筋っぽい現代文学的なものは奥行きがない。
匿名のはてなダイアリーで盛り上がった保育園問題も、言いたいことはわかるけども、なんでも人のせいだなおい、と思ったのも事実。あのダイアリに向けても、派生したなにかでも、あらゆる人が解決策をちょいちょい提示していたが、ことごとくダメっていう時点で解決する気ないんだなと思ってしまう。「働いてあげるんだから」って頼んでない、とも言いたくなる。
少子化を叫んでいる人たちの声も枯れてしまうほど、長年の少子化で子供はめっきり減ったようだ。だからか、子供様を丁寧に扱いすぎているような気がしている。今日もニュースで見た18歳選挙権を前にしているからというのもあるだろうが、なんでもかみ砕いて優しく教えればいいってもんじゃないし、端折れば端折るほど間違ってゆくようなことを、ばっちり端折ってたりするので驚く。それでも理解できない子供(でもないが)の多さにもまた驚くのだけど。
しかし自分が子供だった頃、政治経済に興味があったかというとまるでなく、衆議院参議院の文字だけで眠気が襲ってきていたタイプなので、子供は減ったなりにいろいろ押し付けられて大変だなとは思う。しかし、大変さも上げ膳据え膳に見えることも多々ある。
自分が大人だから嫉妬してるんじゃないよ。いいなあと思う部分もあるけど、誰も踏んでない雪を踏みしめるような、ちょっと秘密にしたいような「自分だけの初めて」みたいなものが減ってるように思うから、その部分は圧倒的に自分の時代のほうが良かったと思うよ。
こうやって当たり前に大人に親切にされた子供は、果たして大人になるんだろうか。なるんだろうね。そして上手くいけば子供の気持ちも忘れない大人になる。悪くいけば子供のままでかくなる。それは今も昔も変わらないのだろうけど、その大人の親切が当たり前だということが、どうにも居心地が悪い。だいたい誰にでも不親切な私なんてまったくもってやりづらい。
本当の意味でそれは親切ではないと思ってる。「してあげる」ことは親切じゃない。でも、そういう親切が反射的な思いやりと同義になって、やがて一緒くたになって、親切の言葉の意味がじわりじわりと変わっていって、心と行動がずれてるのが当たり前になってゆくと、そこかしこにサイコパス(これは悪い意味でのサイコパス。良い意味でのサイコパスもいなくはない。少数だけど)が溢れてくると、なんだかもっとやりづらくなると思うんだよなあ。
と、ガリガリ君桜餅を8本(累計18本)買いだめしながら思ったのでした。おしまい。タイトルに戻ると、今日かなり素直な愚痴だった。