生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

生命大躍進展


 今年も桜の季節が到来。いつだって変わりなく桜は咲いてくれるのだな、と改めて思う。だって寒かったから。ニュースでは開花だの満開だの聞くけれど、近場の桜はまだまだ咲くには踏ん張りが足らぬといった感じで、ニュースの中と私の暮らしている世界は別なのかと思っていた。そんなわけないんだけど。

 考古学者になりたかった塩鯖は、生命大躍進が見たい見たいといっていたので、最終日近くに行ってきた。愛媛の展示を逃したら次は大阪、岡山(夏休み)だったので、どうしても人口の少ない愛媛で見ておきたかったのです。でも人多かったけれども。子供とか子供とか意外と大人とか(私らか!)。

生命大躍進の様を見続けるのだけども、以前の私なら間違いなく興味がなかったであろう化石とか奇妙な生物たち。塩鯖と付き合い始めたころにハルキゲニア*1を教えてもらって、その奇抜すぎる風体や学者たちを困惑させた奇妙さに爆笑したので興味を持った。だって天地も前後も分からないってすごくない? 意味不明じゃない? でも生命大躍進中ならば意味不明でいいんだ。だって地球は神様の壮大な実験場だったわけで、植物と動物との境もなくて、動物(動物と呼ぶのは違うなあ。でもなんだろう。古代生物でいいのか?)が植物の遺伝子からちょいとDNA拝借したりして、複眼をもってみたりとか、でっかくなったりとか、逆に小さくなって毛を生やしたりとか(これは相当後です)したわけだ。

 私たちが猿人とか習った頃は、アウストラロピテクスがせいぜいで「ホンマにこれから人間できたん?」的な子供らしい鋭い突っ込みを入れつつ覚えてはいたものの、今はかなり種類も豊富になっちゃって、そりゃこれらから人間になったんですって言われたら納得せざるを得ないなあという人間に近いなにかがたくさんいた。

ちなみに私はガチャで頭蓋骨を引いた。アノマロカリスが欲しかった二人、ガチャ運はなかったようだ。
 そんなこんなで大躍進を終えて帰路、サービスエリアで陽光桜を見た。満開。木の下に潜り込むと一面のピンク。なんだかここだけ暖かいぐらいのピンク。実際この日は暖かかったけれども。

 西日とピンクがどうにも美しくて、毎年ながら写真に収めようと苦戦するものこれぐらいしか撮れない。いろんな腕が足りていないのは重々承知だが、どうしてだか桜マジック、毎年毎年カメラを向けてしまう。
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 そんなこんなで朝の一枚、ソメイヨシノがやはり一番好きだな。人間の体に生命の泉があるとして、その泉の奥の奥からなにかを思い起こさせるような、どこか狂った美しさがあると思うんだな。
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*1:ハルキゲニア(Hallucigenia、幻覚を生むもの)