台南2日目
さて、ここからは台湾旅行記。台南の2日目です。台南初日はこちら。
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台南2日目の朝は曇り。食の都台南で朝ご飯を食わないのは損と、二人で朝6時にホテルを出ました。目指すは「碗粿(わーぐい)」と「虱目魚粥(さばひーがゆ)」。ホテルから歩いていけそうなので、朝の台南を散策しながら街を闊歩しました。
これが「碗粿(わーぐい)」。お米のプリンと呼ばれていたけど、まぁまぁの破壊力、重量感のある食べ物。大きさとしては大きめの湯飲みぐらいなんだけど、二人で食べて「お、おもい」となりました。でも美味しいんだ。全然味がくどくなくて、ちょっと甘めで、おかずっぽいみたらし団子食べてる感じ。
これは「肉圓(ばーわん)」。これもまた米でできた生地に肉が入っている。このかかっているタレ、とにかく甘い。台湾で過ごした日々の中で、もっとも苦手な甘さの食べ物だった。
そして「虱目魚粥(さばひーがゆ)」。ここまでで3キロぐらい歩いているのだが、先ほどの米を蒸したシリーズにやられてお腹はいっぱい。でも食べる。サバヒーとはニシンやアジに近い魚でこちらではポピュラーとのこと。粥の向こうに見えるのは台湾の揚げパン。どちらかというと「揚げシュー」みたいな感じ。サバヒー粥にひたして食べてもOKらしい。実際浸して食べたけど、とっても美味しい。サバヒー粥はサバヒーの美味しい風味(生臭さはゼロ)と優しい塩味で、朝ごはんに最高。
途中で見た建設中の美術館。すごくアーティスティックな建物になるんだろうなあ。
これは駐車場ではなくて、たぶんゆくゆくここに建物が立つんだと思う。台南の町並みはぎっしりとビルや建物が並んでいるんだけど、きっちり領地が決まっている感じ。アーケードのように屋根のある通りが続くから、日本の商店街の気分でいたんだけど、それにしても道がデコボコ(行きに苦しんだ道)だよな、と思ったんだけど、たぶんアーケードだと思って歩いていたところは、いちいちその建物(あるいはお店)の土地なんだよね。だから建物(お店)によって舗装の度合いも、整備の度合いも、高さも違うんだ。
そんなこんなを感じつつ、霧雨の中を闊歩しまくりました。
このころはまだ台南らしさって分かっていなかったけど、デコボコや舗装され切っていない道や、あちこちにある細い隙間のような道から見える廟が台南らしさだったのだろうと思いだされます。
どことなく沖縄っぽい。私は沖縄に行ったことがないのだが。
ここからはホテルの近くの市場。市場があるなんて知らなくって、ホテルまで近づいたところで大いににぎわっているようなので行ってみた。ガイドブックにも載っていないこの場所は、いろんなものがそのまま売られていた。
これがサバヒー。頭ばっかり。
これは戦利品のフルーツ。黄色のスイカとグァバと釈迦頭。私はこの旅でグァバにハマりました。甘すぎず、いい歯ごたえで美味しいの。なぜ日本に売ってないの。黄色のスイカと一緒に映ってる小袋は「梅粉」というやつで、日本でいう「スイカに塩」みたいな感じ。不思議な味だけどかけるととっても美味しい。
あ、ちなみに果物の多くは量り売り。これをくれと指さして、重さで値段が決まります。グァバは20元、釈迦頭は80元だったと思う。釈迦頭はどこかしらバナナのような、マンゴーのような、酸味が少ない甘さの食べ物。手で割るんだけど、ふんわり割れちゃうんだよ。本当に不思議な食べ物。塩鯖がハマってもぐもぐしてました。
ホテルに戻って休憩し、でも疲れてたのでマッサージに。塩鯖は足つぼ(499元)、私は全身マッサージ(699元)。台南は全体的に台北より安い。マッサージ後にふらふらと量販店スーパーのようなところに入ったんだが、買い物袋を持っていない!! ということで、ちょっと食べ物だけ買ってホテルに帰る。台湾は買い物袋持参です(場所によっては袋が1~2元もあり。屋台や市場は袋に入れてくれるんだけど)。
昼休憩をホテルでとって、いざ孔子廟へ。私が映ってるのしかなかった。
孔子廟だけでなく、小中学校を見て思ったんだけど、とにかく学校ってものがでかい。校舎もきれい。台湾は教育に力を入れているんだろうな、っていうのはすごくよく分かる。
孔子さんのことはそんなに知ってるわけじゃないけど、とても大切にされていて、地域からも愛されているんだろうなあと思った。観光地だけどきれいだもんね。
それから徒歩で度小月へ。台南名物のエビ出汁の麺。あとから分かったが、このお店はたくさんの支店があります。でもまぁ、せっかくだから本店に行くべしよ。
擔仔麺美味しい。器がかわいい。
腹ごしらえもできたので(何度目の腹ごしらえだ?)林百貨店に。こちらは最古の百貨店だそうです。中はおしゃれグッズがいっぱい。
最古の月下老人がいる台南大天后宮。ここへも徒歩で。本当に台南は狭い。でも全部歩くと腰をやられる。月下老人様を拝んでお守り買った。
こちらは赤崁楼。台南大天后宮から徒歩3分ぐらいの場所にある。朝も通りがかったんだけど、閉まってたんだよね。
台湾の歴史に触れつつ、今の時点では日本としてはここは中国管轄としか言えないんだろうけど、私の中では立派なひとつの国だなと感じる。そりゃどこにでも歴史はあって、戦いもあっただろう。だけど過去を「いったん全部なしにして」ってやっちゃってるところもたくさんあると思う。そんな中で、台南は「なしにせずに」大事にしている所が好きだ。
道すがら、廟と呼ばれる場所をたくさん見た。本当にいたるところに廟があり、だいたい上半身裸のおっちゃんがいて、お供えのお茶を入れたり、掃除したりしている。お参りに来ている人もぼちぼちいる(殺到しているわけじゃない)。当たり前に信仰がある。
さてここからは夜の部。まずは田ウナギというものを食べに行こうとし、途中でWi-Fiの電池が切れるというアクシデント。私は涙目。でも塩鯖が大丈夫、そんな難しい場所でもないとさくさく歩いてお店に到着。でも田ウナギは混んでいたので隣のお店で牛肉湯と牛肉がかかった飯を食べる。ここのは美味しいと、ayacoさんも書いていた。実際すごく美味しかった。
問題はここからだ。Wi-Fiなし(=スマホが使えない)状態で花園市場に向かう。台南最大の夜市である。徒歩20分ぐらいで着くはずだが、私がもうへべれけに疲れていて、ややぐずっている。塩鯖は一生懸命なだめながら、ゆっくり歩いてくれましたとも。大通りを歩いてたら到着しました。でも本当に台南では歩いている人を見ないんだよね。みんなタクシーか原付か車なんだわ。
すごい賑わいの中、でも疲れている私はあまり食欲もわかず(この日はよく食ったしな)。今考えたら塩鯖ごめんってところだ。この日はフルーツと(台湾ではプチトマトはフルーツです。あまじょっぱい味でとっても美味しい)、タロイモミルク、駱駝と羊(違うかも)の串焼きを買って終了。帰りはタクシー(乗り場があるので大丈夫)でホテルの名前を書いたメモを渡して帰還。
タロイモミルクは思ってた以上にさっぱりとした味でとても美味しかったです。
すっごい長くなった台湾2日目、台南最終日はこれで終わり。翌日は台南から台中に寄り道して台北に向かいます。