
- 作者: 堀井和子
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 2004/09
- メディア: 単行本
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これが初めて「本で見た通りのパンが焼けた」レシピです。おはようございます。
玄人肌ではあるが、中身がずぶの素人だということは本人が百も千も承知しているので、パン作りに関してはあらゆる本を借りて作っていた昔。だいたいの本で「見た通りにならない」事態が発生し、無理くり作ると「想定外のものにしかならない」結果に至ったことか。途中でパンの理論みたいな本を買って失敗の原因を探りつつ、理論を叩きこんだので今ではぼちぼちなパンぐらいは焼けるようになっている。
そんな紆余曲折の山道を走行している最中にも、(理論をきちんと頭に入れてからやればいいのに)お手軽とか簡単とか誰にでもといううたい文句につられて本を借りては焼いてみる、やっぱり思い通りにならない嘘つきばっかりめ!! と悪態をついている最中に出会ったのがこの本だ。シンプルなパンを焼くには十分すぎるほどの、必要なだけの(不必要な豆知識もなし)素敵な本。
今も我が家の本棚には鎮座している。拝みたいぐらいだ。
さて。
昨日、私の鬼門であるフランスパン生地で焼くパンを焼いた。地味に「違うといえば違うが、初心者のフランスパンってこんなもん」みたいなものが焼けた。味は悪くない。パンの気泡が非常に地味なだけだ。これは今日の夜の鯖缶+茄子とトマトのオリーブオイル煮に使う。
となると、明日の朝(前日だから今日の朝)のパンがなくなるわけで、一日に二度パンを焼くことになった。
昨日のうどん県の天気は雨、時々曇りからの土砂降りみたいな天気で、非常に湿度が高かった。気温はそれほどでもないが、20年前の電気オーブンは放熱もなかなかのもので、どんどん室内が暑くなった。いや、私は暑がりな方なので、暑くなった気がしただけなのかもしれない(私は自分の体感温度を全く信用しない)。
通常パンを作る手順として欠かせないのが「発酵」である。生地をこねて一次発酵、ここまではホームベーカリーがしてくれる。生地を分割して成形して二次発酵、一定の温度と湿度が保たれる場所で、あるいは時間をかけてパン生地が1.5倍ぐらいになるまで待つというもの。気温と湿度で変わってくるものではあるが、30~40分程度はかかるようなことを書いている。しかしかなりケースバイケース。様子を見ながら調整する。
私の手は常に温い。ゆえにパン生地に触れるたびに生地の温度が上がる。気温が上がるにつれ発酵時間を短くしてきたが、昨日は10分で見事に過発酵。しかしもう二度目なので三度目は焼きたくない。ゆえに今朝のパンは美味しくなかった。
手を冷やしつつやればいい、という案を試したことがある。冷やした手は、水分をふき取っている間に反抗するかの如く温度が上がり、まったく意味がなかった。
しかし腹は冷えている。手足が熱く腹が冷えているのは内臓冷えとのこと。腹筋してお腹の筋力を強化したら、お腹の冷えは治り、手足の熱さも治るかなあ。
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そろそろ、そろそろと思いつつ、未着手のものがある。
なんでもハマるととことんタイプだった。その割に、上達もしなければ身にもつかないので、下手の横好きそのものなのだが、それでも没頭している時間は楽しかった。最近そんな時間を持っていないな、と思って振り返ると、いつぞやにその件について罵声を浴びせられ、それだけならまだしも全部捨てられた記憶がよみがえった。
とっくの昔のことなのに、いまだに気にしてるのか自分、と気づいたら、悲しくなった。下手なままでも、没頭することが楽しいのに、一年に一度ぐらい夢中になるものの為に睡眠不足になったっていいじゃない、と言ってやりたくなった(いや、もっと過激な言葉になりますけど)。いや、言ってやっても私がスッキリするわけじゃない。そんなことにかまわず、やりたいようにやればいいのだ、また。よし、誕生日のおでかけが終わったら、スタートしよう。