ジョジョについて
おはようございます。出勤までに書ききれるのか。
id:t_kato さんがコメントにこう書いてくださった。
JoJoは初めて読んだ時に、本当に驚きました。少年誌にあんな濃い絵と話が載るなんて。テンポというか勢いで進む漫画だらけのなかで、ディオ少年が馬車から降りるだけで1ページ使っているのですから。
「これは何だ。大人向けの映画(洋画)みたいだ」とクラスの賢い友達が言っていたことを覚えています。
ジョジョの奇妙な冒険 8~17巻(第3部)セット (集英社文庫(コミック版))
- 作者:荒木 飛呂彦
- 発売日: 2003/06/10
- メディア: コミック
この言葉通り、ジョジョは映画のような演出が面白い作品だと私も思いながら読んだ。普通じゃない、普通の少年漫画じゃない、普通の少年ジャンプじゃない。
でも、塩鯖の言葉を借りれば、ジョジョはジャンプの定型を築いた漫画であるから、他の何にも似ていなくて当然だそう。確かに。むしろ、ジョジョ以降の作品が、ジョジョの型を模しているところはあるだろう。しかし、ジョジョが模しているものはギリシャ彫刻くらいのものなんじゃないか。
あまりにもオリジナリティが過ぎて、あまりにも異質な(特異な)存在になってるんだろうなと思う。
こういう漫画家さんは数少ない。いや、一昔前はたくさんいたように思う。くらもちふさこ先生や、萩尾望都先生なんかは完璧に「世界」を魅せてくれる漫画家さんだと思う。でも、その世界に溺れるためには一定の感受性が必要になると私は考えている。かなり暴言になるが、感受性が落ちぶれていると分からない類の死生観、宇宙観、倫理観が、クリエイターの想像する「世界」を感じるのに必要なんじゃないかな。
ジョジョはどうだろう。いや、うん、そこまでしっかりできあがっている。ちょっと不思議なお話とか、少年ヒーローが戦うお話、だけじゃないよなあ。
この漫画も、いまだに世界がつかみきれない。最後の2巻は寝てしまうのだ。今年は最後の2巻もちゃんと感じきれるような感受性を育てたい。
オノナツメ先生のこの作品は、すごくヨーロッパ映画っぽい。というか全体的にヨーロッパ映画っぽいと感じていたが、そのなぞが解けた。オノナツメ先生はイタリアで漫画教室に通ったんだって。なんかびっくりしたネタバレだった。でも、ああ、人間それぐらいシンプルでいいんだって思った。
よし、間に合った。今日も元気に行ってまいります。今日も昨日に引き続き、みかんの木に布をかぶせる仕事です。みかんの木って意外とでかいから全身運動の仕事だよ。