生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家二年目~

産直茶屋”かん味処” に参加しました

 ツイッターで見かけていた #かん味処 に参加した。テーマは以下。そしてこれは、講義を受けてのレポートでございます。

 この講義は主に生産者向けのものだと思うけど、参加希望の消費者さんもいらした。生産者さん向けだと思っていたのだけど、知識の吸収って喜びだから、誰が参加しても面白いと思う。

 基本的に講義の内容そのものには触れず、全て私が思ったことをアウトプットする形でレポートに変えさせていただきます。

 私は生産技術の習得が先で、販売はもう数年あとになると思うので、今できることは限られている。けど、知識は腐らないからいいよね。

産直茶屋”かん味処” #8 売れてる商品に学ぶ商品の磨き方

 本題に入る前に、いろいろと「今」のお話を聞く。歴史上、人類が感染症に脅かされたことはあったけれど、今生きている人たちは初めての出来事だし、ペストやコレラ天然痘のころとは時代が違うわけで、改めて「歴史から学ぶ」だけでは足りなくて、その時代の人たちだからできる工夫とか努力が、きっと次の時代の感染症の流行の時に生きるんだろうなと思う。

 なんかこれ、人の悩みみたいだな。これをしておけば絶対大丈夫っていうものは、ないんだよってことを思い知らされている感じ。だって、衛生設備を整えても、抗生物質を作っても、それでもまだまだ人類は菌やウイルスに脅かされるわけで。

 あと、風が吹けば桶屋が儲かるというように、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶ、それが経済であり、社会だから、今何が起こっていて、これから何が起こるのかを考えることは楽しい。でも、現代はすべての流れが速すぎて、そして情報も多すぎるぐらいだから、自分にとって大切な情報を拾い、読み解き、次の行動に活かす力も必要。これは経験と創造力の合わせ技になるのだろうから、視点さえ変えればとても楽しいと思う。

ヒット商品の秘密

 あまり流行に敏感ではないので、このセクションはとても興味深く面白かった。売れている理由を解析したこと自体がなかったなあとおもう。自分がいかに販売とは縁のない生き方を(単純に、コミュニケーションが苦手だから避けてきただけだけど)してきたんだろう、もったいないなと思う。

 だって、ヒット商品って時代や世論や人間の行動や心理パターンがもりもりだもんね。面白い。

本質的価値の追求

 本質というと、やっぱり視野をぐーんと広げて、客観的に見ることで、例えば売れているものだとか、流行っているものだとかの、共通点が見えるものだなと思う。例えば、自分が栽培しているものだとどうしても「自分の体の一部」みたいに思えて、客観的に見えていないこともある。ということをまず認識しないといけないなと思った。

 私は重箱の隅しか見えないタイプだから、ぐーんと視野を広げたつもりになっても重箱から出てないやんってことが多いので、そこは訓練だろうな。日々、意識して過ごしていこう。

ベストセラーを目指す

 サイレントマジョリティーの存在が大事だという話もあった。今はSNSで発信することが当たり前ではあるけれど、それはSNSをやってる人間がそう思うのであって、年齢に関係なくSNSをやらない人だっている(ネットで買うということをやらない人だってたくさんいる)。

 私がやれることは、ちゃんとお客様にお届けして、喜んでもらうこと。ここは絶対に間違えないようにしないといけない。今の時代って、SNSで人と繋がることへのデメリットよりメリットの方がスポットを浴びているけど、だからこそできる巻き込み型の集客もあるけど、SNSだけが世界じゃないということを忘れないようにして仕組みを構築していきたい。

どう活かすか

 どうするか、を考える前にまず「自分の現在地」を確認することが、私にとってはとても大事。そうしないと、ただただ不安になる(笑・小心者ゆえ)。

 そして、私は「どう暮らしたいのか」も明確にしておきたい。じゃんじゃん儲けて暇がない、家族間ぎっすぎす、なんてことになったら、農家をやってる意味がないから。

 そのうえで、どう活かすか。うん、果物はまちがいなく嗜好品にカテゴライズされる。果物全般的にあってもなくてもいいものだから。値段が高かろうと安かろうとこのポジションは変わらない(一瞬「温州みかんは必需品じゃないの?」なんて思ってしまう生産者脳)。

 単純に売ることだけ考えたら、必需品の方が断然安定するだろう。だけど、嗜好品は嗜好品だからこそ、必需品には必要ない演出だってできるだろう。でも、この演出に費用をかけていたら意味がないように思う。結局その費用ってお客様にいっちゃうわけだしね(もちろん、赤字でやる気なんてない。下に書いた「継続すること」が守れなくなるしね)。

 ハナウタカジツさんから購入した果物は、とてもスペシャル感があって、開けてワクワクして、本当に楽しかった。ほかの農家さんのものもいろいろ趣向を凝らしていて(ナスケンさんは箱に可愛い絵が手書きで書かれていて、かなりワイルドで楽しい感じだったし、草野農園さんは生産者ならではのレシピが入っていて良かった)、演出っていろいろやり方があるんだなと思った。

 しかし、これだけが全てではないと思う。購入してくださる方や、購入するかもしれない人にも届けられる演出は、もっといろんなやり方もあるし、利用できるもの(要素)はたくさんあると思う。

 期待を裏切らないということは、第一に「継続すること」と、情報を正しく届けることだと思う。ネット頼みではなく(ネットを使わない人もいる)、あらゆる手段で考えて、情報を正しくお手元に届けること。ここは考えるのが楽しいところかも。

 継続的にのろのろ読んでるこの本のことを思い出した。誠心誠意仕事に取り組むことは、当然大事なことだ。だけどそれ以上に大事なのは、到達目標よりちょっと先の未来を描けているかということ、そしてそれを本当に現実のものにするための努力をし、必ず到達するという強い信念と、そこに必ず到達できると自分たちを信じる力を持つことが、大きな目標を達成するために必要なんだと思った。

 そういう自分への信頼を築くためにも、ちゃんとひとつひとつ丁寧に考えて行動していこう。