本からはじまる物語

本からはじまる物語

本からはじまる物語


 読みたかったのはいしいしんじさんと梨木香歩さん。もちろん新たな出会いや再会を期待してオムニバスをチョイスするのだけど、今回新しいトキメキをくれたのは今江祥智さんだった。児童書が多いそうでまったくノーマークだった。

 この本に収録されている物語はどれも短い。様々な分野の作家さんたちが書いているのだが、確実に物語の長さが違う。物語の深さが違うと表現したほうが正しいかな。その短い短い物語の中に、どれほどの物語を織り込んでいるのかが全然違う。そりゃ書く人が違うのだから当たり前かもしれないが、この可能性の大きさは無限だ。

 自分勝手な読み手として、気づくと世界に取り込まれるような物語に出会えて嬉しい。