AIタイトルアシスト役に立たず
前回書いたのは10月ですってよ、今何月だって話だよ。2月ですね、豆食いましたか?
いろいろと忙しく、とはいえXには高頻度で出没しているので、単に文章を書くことをサボっていただけの話ではあります。ご無沙汰しております。いやむしろはじめましてって言った方がいい簡素入れない。なんか新しい機能追加されてるし。なんですかね、このAIタイトルアシスタントって。後で使ってみよう(すっごい普通の科学雑誌の論文みたいなタイトルしか出てこなかったので使わなかった)。
さて、AIと言えば人工知能ね。去年大ブレイクしてみんな使ってるChatGPT的な? いや私全然使ってないんですけどね。たまに思い出して使ってみるものの、肉体を使ってなんぼの仕事をしているとあんまり利用価値が見つかりませんでね。
しかしAIなんてものはファンタジーだと思っていた人たちにとっては衝撃の2023年だったんだろうなあと思います。私は早くAIでもロボットでも地球を征服してくれよって思ってるので遅すぎるなと感じている次第なんですけど。
早くAI搭載のロボットが段々畑でみかん作ってくれないかなあ。
あ、そうそう今日は攻殻機動隊SACの笑い男の日だそうで、本編が無料公開されておりました。午後から雨だったのでしっぽり笑い男にふけっておりまして、改めて見たら随分とマッチョだし、野郎臭いロマンチシズム溢れた作品だったんだなあと思いつつ、でも全然嫌いじゃない、むしろスッキーと思っておりました。やっぱり20年経っても新しいものは新しいわね。ブレードランナーがいつ見たって新しいようにね。
昔はタチコマがただただ好きで仕方なかったのだけど、今回改めて見ることで自分の変化が分かりました。ってかそりゃそうよ、何年たってると思うのよ。私だって一応「死」に向かって一歩一歩進んでるわけだからね。
AIだからこその純粋性は相変わらず美しいなと思うんだけど、バトーさんを助けるためにタチコマが犠牲になるシーンあたりは泣けることは泣けるのだけど、自己犠牲の精神=人間らしさかなあって思うと「うっわ、くさ」ってなる自分がいましたね。うん、ちょっとそこ臭すぎるよね。
今の時代を生きる私的には、肉弾戦以外の方法でなんかあったろうにと思っちゃうわけです。あと、人間を助けるために人間を犠牲にしていいのかってところ。ダメだよ、大事なものを守るためなら人を傷つけて(あるいは殺して)いいとかないよ。それは今も昔も人間の世界では存在しないルールだよ。そういうところで(いくらストーリー的に盛り上がってるにせよ)お涙頂戴に走るあたりがダンディズムマッチョだなって思うわけです。
とかなんとか言いますが、これ20年以上前に作られたTVアニメなわけで、とんでもない仕上がりですよね。何度見ても面白いね。いいものってずっとずっと面白いね。
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AIが人間の仕事を奪い、やがて地球も乗っ取る的な恐怖を持っている人もいるようですが、ちったあ想像力働かせろよって思いますね。AIは人間ありきなんだよ。いつかは知能的に人間を超えるかもしれない。だけど果てしなく「人間のために存在しているもの」なんだと思うんですよ。だとしたら、人間がAIに支配されることは起こりえないですよね。
どこまでも人間の敵は人間なんだと思う。まぁ、敵や味方という世界観で生きるならね。私は敵も味方もない「主人公である私と大事な人と、それ以外の世界」で生きてるので敵も味方もありませんが。
そういう平和の世界を、自ら築けるようになるといいね。
N・P
ビブリオバトルなるものをしてみようということになり、まず思いついたのがこの本だったので再読。改めて、いい小説だなあと思う。
さてここからはビブリオバトルの練習もかねて、この本を選んだ理由やら推しポイントやらをまとめてゆこう。
作者の吉本ばななさんについて、名前はご存知の方も多いだろうと思う。1987年キッチンでにデビューし、1989年に二作目のTUGUMIと共にベストセラー。一躍時の人となった作家さんです。
N・Pはその後1990年に発行された、ちょっと古い本です。
正直言ってキッチンやTUGUMIに比べたら印象の薄い本かもしれないし、読む人を選ぶタイプの本かもしれない。
ビブリオバトルというゲームの性格上、もっとライトな読み物や、誰もが知っている有名だけど何らかの理由で(例えば長いからとか、売れ過ぎたからとか)読みそびれていた本や、読めば勉強になるような本などをチョイスする方が勝てるのかもしれない、とは思った。
けれど、最初にこの本が浮かんできたのには理由がある。それは、実家に帰って親と一緒に暮らしている今こそ感じる「血の呪い」みたいなものを、例えば具体的な行動や思考のパターンが似ているとか、あるいは手の形や声がそっくりとか、そういう部分だけでなく、血が繋がった者同士だけだとどうしたって行き詰まって破滅しか想像ができなくなるような、そんな断ち切れない負の螺旋階段みたいなもののことを考えさせてくれる小説です。
この小説はWikiに「激しい愛の物語」って書かれてるんですけど、確かに恋愛のことも書かれてるんだけど、恋愛のことだけ書かれてるわけじゃないんですよ。むしろ人が強く誰かを思うことって、それが家族であっても他人であっても、熱量的に恋愛と変わらんのなら、それはもう全部ひっくるめて「愛」と呼んでもいいと思うんですよね。例え憎しみであってもですよ。
でね、農業って仕事は体力的にも肉体的にもしんどいことはよくあります。だけどそれ以上にしんどいのは人間関係で、ってことは家族関係ってことも多いいわけです。ってかうちはそうです。
そこはもう何十年も繰り返されていて終わりが見えないから重いんですよね。もうね、抱えきれないぐらい重い。だけど、その重さに押しつぶされそうになりながらも、それが愛だと分かっているから壊すことも手放すこともできない。よくできて「距離を保つ」ぐらいのことです。
だけどね、これを読んで思ったんです。私は何も打ち明けていないけど、それに小説の中で直接的な答えとか解決策なんてなにひとつ書かれていないのだけど、でも、自分が何を抱えているものがなんなのか、その秘密の正体が少しわかった気がして、そしてその自分が過去にいることに気づいて(っていうことは、今はもうその秘密を打ち明けて気持ちが軽くなってる自分に気づいてってことなんだけど)、そんな小説だから、やっぱりこの小説でバトルに挑もうって思いました。
ちなみに、作中では血縁関係のない第三者の存在がとっても大きなインパクトになっていて、それは現実世界でもそうだよなあと思います。濃い血のつながりの中に入る第三者って劇薬なんだよね。でも、そうすることによって人は破滅せずに生き続けてこられたんだと思ったりもします。そんな世界の縮図感もちょっと味わえるかもしれません。
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夏の描写が秀逸なんだが、夏の描写までたどり着かんかった。これ読み上げて5分以内におさまるかなあ。結果は追記で書きます。
3行日記始めます
今日からじゃなくてね、近々ね。私的には短歌なり俳句なりで表現したいのだが、そんな器量をわたしが持っていない。ああ残念。
今回は今期のドラマをまとめようかなと。
まずは「どうする家康」。
www.nhk.or.jp
コミカル路線大丈夫かよと思ったけど、かなり作り込まれていて史実にも忠実で面白い。歴史もだいぶ分かってきたしね(私がね)。
でも瀬名姫が美化され過ぎじゃないかと思うのだ。確かに今は世界で戦争が起こっているし、世の中は差別にやたらとうるさくなってきてるし、そりゃいろいろ物故んだらこういう綺麗なところに落としたくもなるだろうけども、違うだろ、と。
以前の大河ドラマ「麒麟が来る」も最初は面白く見ていたんだけど、麦ちゃんが突然のファンタジックワールドさく裂させ始めたぐらいから全く見る気が起こらず脱落してしまった。やはり、史実を捻じ曲げてでも入れてくるキレイゴトをぶち込まれると見る気が起きない。辛い現実や世知辛さからの逃げ道がファンタジーだとしても、現実逃避や偽善に使われたらファンタジーだって不満だろうよ。
次は「VIVANT」。私は半沢直樹を見ていないからこの作者の作品は初めて。
www.tbs.co.jp
すっごいねえ、面白いねえ。スケールがでかくて展開が早いので全然飽きない。とにかく面白いので日曜が待ち遠しいぐらい。今までは大なり小なり「やっぱりアジアの顔より白人系の顔の方がかっこいいのが多いんだろう」と思っていたけど、いやいやタフなモンゴロイドめちゃくちゃかっこいいよ。
あまりにも壮大で、周到で、展開が早くて、映像も素晴らしくって何もかもが桁違い。これぐらいのクオリティを常時放送してほしい。海外ドラマってこんな感じよね。ってかいつまで80年代のラブコメ(あるいは初期のタツノコプロのダサいギャグ)みたいドラマを続けてるんだろうねえ。これを機に脱却してほしい。
つぎは「ばらかもん」。
器の小さい書道家の成長ストーリー。田舎暮らしコメディなので非現実的ではあるが、主人公の器の小ささの表現が見事。すぐ泣くし。ラブコメは耐えられないからこれぐらいの日常コメディならちょうどいいかな。あと、書道家っていうものがどういうものか、これですべてが分かるとは思わないが、それでもその一端を見ることができて楽しい。
で、田舎の人って人懐っこくないからね。うん。全然人懐っこくない。声かけてくれるまでに1年以上はかかるぞ。
つぎは「CODE」
序盤がやけに緻密で良かっただけに、後半のずさんな感じが残念。ホント、前半は良かったんだけどなあ。人を銃撃するときは一声かけたり威嚇射撃しちゃダメだよ、バレちゃうからね(そこからかよ)。
つぎは「アストリッドとラファエル3」。
ラファエルの野生化が止まらない。っていうか、アストリッドという自閉症の子の対照としてラファエルがいるのだろうが、ラファエルを普通の人と思ってはいけない。あれは雑な人間の最たる女だ。
自閉症ながら天才的な分析力と観察力を持つアストリッドが難事件を次々に解決していく物語だが、その過程は決して楽々ではないところがいい。っていうかラファエルのチームの男子たち優秀すぎだろ。強硬ごり押しのときだけ大活躍するラファエルは、同じく雑な人種である私に勇気を与えてくれるけれどもね。
アニメは呪術回線一択かな。
主人公誰だったっけとすっかり忘れるぐらい五条悟と夏油傑の物語が良かった。絵が美しい。音楽が美しい。それだけで十分な気がする。
こんなもんか? あと、アマプラであまちゃんを見ている。あれはあまちゃんが主人公と見せかけて春子さん(小泉今日子)の過去の自分に出会う旅である。クドカンすごいね、15分、毎回必ず面白い。あまちゃんがパンダみたいな忘れっぽい単純な子っていうのもいい。可愛い。宮本信子さんの夏さんもかっこいい。