ご無沙汰です。太平記、無事にフィナーレ。全部まとめて書いてしまえ。
尊氏、歳をとってもまだまだ戦の日々。といっても相手は弟だったり息子だったり。ここまでくると可哀想でしかない。しかし太平記の足利尊氏は人格者だし、分別をわきまえた人だし、人の気持ちを理解する人だし、一体何が悪くてこうなってるんだろうかと思わざるを得ない。
しかし様々な人がいてこの世界が成り立っているわけで、尊氏が尊氏なりの正しさで生きたとしても、それが誰もにとって正しいかどうかなんて誰も判断できない。だから後出しじゃんけんですら「あれが良くなかった」なんてことは到底言えないのだ。先人たちは決して愚かだから戦(戦争)をしていたわけではないんだ。むしろ、今こうして平和に一生を終えることができる時代に生きている私たちの方が、圧倒的にこの国のことや、地球の未来のことを考えていないのかもしれない。
ただひとつ思ったことがある。それは「戦を正義だと聞かされて育った人は、戦で勝つことが正義だと思う」ということだ。尊氏は戦がしたくて戦をしていたわけではなかったと思う。だけど息子二人は戦したがった。それは戦いの中で生きた尊氏というヒーローを見ていたからだと思う。こうした悲しい連鎖は幕末のころにもあるんだけどさ、本当に悲しいよねえ。
と、そんなとき見かけたポスト(ツイート)。
NHKスペシャルの原爆特集を観て、寄稿しました。いつになく、まじめ。
— 岸田奈美|Nami Kishida (@namikishida) 2023年8月14日
きっかけは、自動車教習所で「最近知った交通事故のニュースは?」と聞かれて、誰も答えられなかったことだった。
わたしたちはずっと、自分のために、他人事であろうとしてた。https://t.co/mwnw8lhxlV
「平和を祈っていても、平和は来ません」
頭をガツンと殴られたようだった。
今日は終戦記念日。戦国時代に起きた国内の戦も、第二次世界大戦も、全部すべてが一緒だとは言わない。だけど人と人とが殺し合ったことには違いない。この記事を読んで、何度でも考えないといけないことだなって思った。