生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

石鎚山に行ってきました

おはようございます。Googleフォトに対応してたんだねえ。って、1年以上前のことみたいだ。知らなかったわ。毎回写真をダウンロードしてたわ。

さて、石鎚山に行ってきました。石鎚山は人生2度目。初めての石鎚山は少年式です。

塩鯖は私の少年式の話を何度も聞いているはずなのだけど、少年式って愛媛だけの儀式みたいでね、全然ピンとこないようです。っていうか、私が「きつかった」「しんどかった」「辛かった」ということだけが残っているようです。ここで少年式についてちょっと書いておこう。

少年式とは、14歳になった少年少女を祝う儀式です。全然お祝いムードじゃありません。卒業式並みに厳粛なムードの中、君たちはもう大人なのだよ、しっかりせえよ、とやるわけです。14歳=元服ってことですね。愛媛県では少年式だけど、他県では『立志式』『立春式』と呼ばれることもあるそうです。

で、私の通っていた中学校では、少年式の一環として、石鎚山に上るわけです。上るんだよ。西日本最大の山に。

石鎚山の山頂はこんなところです。

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3か所の鎖を上ります(う回路あり。だが、心臓病とか身体的な理由以外は許されなかった少年式)。

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登山道とか詳しくはこちらにあります。
石鎚山 - 西条市ホームページ


で、二度目の石鎚山は塩鯖と。塩鯖はまだ筋肉が十分ではないので、ロープウェイ+リフト(スキー用のだけど夏でも動かしてくれるんだぜ)で成就社まで行き、帰ってきました。所要時間約3時間の旅です。

石鎚山は登山口が成就社にあります。成就社は石鎚山の神社。山頂にはまた山頂の祠がありますが、登る自信がないので今回の目的はここ。

緑が綺麗だねー。ロープウェイが思いのほか高くって、私ははしゃいでおりました。上れば上るほど涼しい。

ロープウェイから5分ほど歩くとリフトがあります。もちろん徒歩で上るコースもあります。ええ、ヘタレですからリフトです。何度も振り返る塩鯖。その様子が怖くてそわそわする私。

リフトを降りると展望台です。このとき気温19度。めちゃくちゃ涼しい。気持ちいい。この日、午前中は雨が降っていたので雲が多いですが、リフトで6分上る間に雲を何度か追い越しました。その景色がとても綺麗だったんだけど、リフトが苦手な私は数枚の写真を撮る以外リフトにしがみついていました。

さて、展望台から成就社を目指します。これは展望台から成就社へ向かう道。森林浴しまくりです。

しばらく行くと鳥居があります。ここから3つに分かれます。なだらかなう回路と、ハイキングコースと、直行の上り坂があります。私たちは直行コースを選択。

途中の木漏れ日が綺麗で写真撮ったね。で、今気づいた。成就社の写真がなかったわ。すまんすまん。ちゃんとした神社が突如現れるんですよ。

成就社の写真がないので、登山道の入り口にたたずむ塩鯖を。ここから山頂が見えましたが、この時点で、ロープウェイとリフトを使ってもはぁはぁぜぇぜぇの私たちには正気じゃねえなって思いながら見てました。

成就社にある民宿(という名の、登山の人用の宿泊施設)で食べたぜんざい。疲れてたので美味しかった。塩鯖はかけそばを食べました。半分ぐらいは私が食べました。

そして下りのロープウェイまでの帰り道、あちこちで苔を伝って水が滴ってました。これが美しい風景で。iPhoneのカメラにも慣れるべく、二人で激写。どーだ、綺麗だろう。

この帰路は、リフトで上らなかったときのう回路です。下りで約20分。けっこう急な下り坂もあり。これを上ることを考えたら、フィルとで正解だったね、と言いつつすでに膝が笑っていた私です。

そしてロープウェイにて下山。車に戻って帰り道、と思ったら、塩鯖が「こっちに行きたい」と砂利道を指すわけです。

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わが愛車、ラパンちゃんは狭い道もへっちゃらなので突き進む。

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そしたら突き当りが川でやんの!! びっくりよ!! すごく浅い所だったので、川を渡って向こう岸の工事現場(石切り?)に行くルートなんだと思う。

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さすがでっかい山のそば、川が綺麗だねえ。水も綺麗だねえ。ちなみに、石鎚山のある西条市は打ち抜き水で有名なところです。遠くは関西からわざわざ水を汲みに来る人もいるそうだ。

というわけで、私たちも日本一に輝いた打ち抜きを水をいただきに。

石鎚山のロープウェイ乗り場から下山すること30分で着きました。

溢れる水を空の水筒に入れて飲んでみる。美味い。でも時間をおいて飲んだほうがもっと美味かった。

しかし思いのほか疲れまして、私は帰ってからやろうと思っていたことがほぼできず、そのまま風呂入って寝ましてね。体力不足を感じずにはいられませんでした。体力つけよう。ああ、40歳。肉はつくけど体力はつかない。

読んだ本と読んでる本

塩鯖入院中とか、入院後とか、ぼちぼち本を読んでいたんだった。

今読んでるのはこれ。昨日妹ちゃんから頼まれた「和む本リクエスト」を叶えるために古本屋に行ったので、自分用にこれを買った。

Q健康って? (幻冬舎文庫)

Q健康って? (幻冬舎文庫)

タイトルがいいよね。今日読むつもり。

空港にて (文春文庫)

空港にて (文春文庫)

すごく、よくわからなかった。読破はしてない。

半分ぐらい読んで放置。面白くないわけじゃないけど、ゴールできない予感。闇の左手のほうが断然面白い。

塩鯖と入院中に読んだ。文学の美しさという意味で谷崎潤一郎は間違いなく一流である、と思った。刺青の短さにびっくり。でも今でも風景を頭に思い描ける。くるぶしに恋した変態。

春琴抄

春琴抄

痴人の愛

痴人の愛

刺青・秘密

刺青・秘密

個人的な趣味ではあろうけど、夏目漱石の坊ちゃんは特に青春活劇だなあと思う。難しさゼロ、読んで、笑って、時々痛い。私は夏目漱石はうじうじしたほうが好き。

坊っちゃん (角川文庫)

坊っちゃん (角川文庫)

一番面白かったのはこれ。私は再読で、いつも売ろうか迷って手元に置いている文人ゴシップ本。山頭火のくだりが面白いんだよねえ。そういえば、青空文庫菊池寛も少し読んだかな。愛の溢れる人だったんだろうなあ。

文人悪食 (新潮文庫)

文人悪食 (新潮文庫)

この本には若くして亡くなった作家も、大往生の作家も出てくる。好きに食って飲んで長生きしたり、健康的な食事で早死にしたりするんだ、人は。逆もまたいる。食べることは長生きすることじゃないんだな、健康って長生きだけじゃないんだなって思う。その人生で何を描けたか、ということがすべてで、長さは関係ないんだなあって。だとしたら、私は何をしなきゃいけないのかな。


今年の直木賞芥川賞も読んだんだけど、あえて割愛させていただく。古いものがいいとは言わないが、どうかなあって思うことが多くって。小説は全体でもあるだろうけど、一文への愛が必要だと思うんだ。考え抜いて選ばれた文字の集まりが文章となり、作品となると信じたいんだ、私は。最近は、本を開いて「ああ、この作家は句読点、改行、漢字と平仮名のバランスをすべて見渡して書いているんだろうな」って思うことがなくなったのが悲しい。

秋の風が吹き始めました

こんにちは。昨日から突然涼しくなってびっくりしてます。日中気温が32度とか、30度とか!! これで涼しいって言ってるんだからくるってるよね。ははは。8月中、職場の外気温はだいたい37度だったんだもん。暑いとかじゃなくて生命がヤバイ感じね。

さて、ずーっと更新してませんでしたね。ええ、特に何もなく、盆の帰省をしたぐらいで普通の暮らしをしていました。普通の暮らし万歳。塩鯖の調子は悪くないです。いや、たぶん結構よくなってると思うんだけどなあ。涼しくなったとたん、昼も夜もうっかり寝てしまってます。

さてさて、突然ですが今年の秋、私仕事辞めます。塩鯖も働いてないのにね。きゃーひーやばーい!! って、まだちょっと実感なしです。辞める理由って言うのが、塩鯖が入院してた頃に休みすぎたことですな。ずーっと心苦しいと思っていたし、派遣先も言うに言えない状況だったと思うので、もう辞めますって言いましてね。実際お話ししたときも「週3の週が増えると厳しい」って言ってましたし。だから辞めるって決めて良かったんだと思ってます。どっちも気まずいって一番居づらい状況だし。

にしても、かなりのわがままをたくさん聞いてくれた職場でした。大企業はいろいろ違うねぇって思うこともたくさんありました。全部が全部「いい!!」ってことはないけど(大企業ならではのバリバリな縦割り感とか、女性ファーストのやり過ぎとか)、おおむね心穏やかに、安定してお仕事できました。ありがとう。

職場でほとんど人と話さなかった3年間だが。妙なほど場には馴染めなかったね……(笑)

塩鯖が24時間家にいる暮らしにも慣れてきて、しみじみと「他人に関心が持てないな」と感じています。いいことか、悪いことかは分からない。親切に親切を返すことはできても、愛想笑いはできない。この年齢でここに戻るってことは、結局そーゆーことなんだろうなあって思います。偽り続けるからしんどいんだ。

9/1のニュースで自殺が一番多い日と聞きました。なんて悲しいことなんだろうね。学校なんて行きたくなければ行かなきゃいい、死ぬぐらいなら休んじゃったほうがいいのに、って子供いない大人は思います。自分が少数派だからといって、それは恥じることじゃないんだって思えない社会、空気。たぶん、努力や意識変革とかでどうにかなるものじゃないんですよね、これって。そーゆーもんなんです。

だったらどうしたらいいか。私は「社会に出るまでのあと何年かの辛抱だ」と思って学生という職業をやり抜くしかないんじゃないかと思ってます。そりゃ楽しんだほうがいいよ、でも楽しめないことも人生にはあるもんだって。多くの人が楽しめることを、楽しめない人もいるんだって、分かることが大事だと思う。人の楽しい時間にわざわざ水を差さなくてもいい。「私は楽しくないんだー!!」って手を挙げて訴えなくてもいい。自分が楽しいと感じることを、自分が知っておけばいいんだと思うんです。

なんてね、こういう生き方って他人に巻き込まれないから楽ではあるが、考えようによっては寂しいものなので、選ぶのはあなたですが。私は満足してます、他人に巻き込まれない生き方。



あ、わが家ニュースあったわ。G様を見つけました。私だけが目撃。塩鯖曰く「チビちゃんがいたからマザーシップがいるはずだと思っていた」とのことです。マザーシップだよ、あれは。目撃した付近にマザーシップ対策を山盛り仕掛けました。もちろん、偵察・処分は塩鯖の仕事です。24時間家にいてくれるようになっててよかった。

しかし、マザーシップを発見したのは台所。料理ができません。怖くてあちこち開けられません。どうしようね。切実です。