生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

長期出張の塩鯖

 本人はまだ入院中ですが。こんばんは。いろんな滞ってることをする気力が、ようやく戻ってきました。肩こりはいけませんね、生きる気力も奪います。いやはや、肩こりだけが原因じゃないんだけど。

 塩鯖の入院に当たり、世界の病院食を調べてみた。といってもグーグル検索で上位に出るところ程度だけど。日本の病院食はおおむね「美味しい」で間違いはないと思う。コストを考えると更に上位に食い込むでしょう。しかし、しかしだ。圧倒的に足りないであろう「食べごたえ」。食べごたえのない食事を2週間以上食べ続けるのはもはや苦行でしかない。

 病院食と刑務所メシ、どっちがいいんだろうなあと思いつつ、今日もお見舞いに行ったのでした。退院するまで毎日行く。

 塩鯖のことを書くと、塩鯖を褒めるだけになるのでやめておこうと思う。



 彼が入院している病院は、彼と同じ病名の人たちがたくさんいる。同じ病名だけど症状が全然違う。もし、彼と同じ症状の人がいたとして、病名と症状が一緒だから彼らのしんどさは同じほどだ、と誰が言えるだろうか。

 彼らのしんどさは彼らだけのものだ。同じ病気のもの同士の「あるある」はたくさんあるかもしれないが、彼らの抱えている「重さ」に優劣がないように、彼らの「重さ」に平等もない。

 私はずっとずっと昔、「人の痛みが分からない」と言われたことがある。間違いじゃないと思って考えを改めなかった(あとはお察し)。あの頃はまだ子供だったので表現方法が見つからなかったけれど、今は違う言い方ができる。「簡単に分かったふりをしたくない」だけなんだ。だからそう振舞われることには嫌悪か、あるいは軽蔑を覚える。

 この病を患って3年の塩鯖。一度たりとも私は彼の痛みを経験したことはない。だけど、誰よりも配慮することはできると思う。今できることは、自由の少ない病室で、時間が流れることだけを待ち続けている彼の日常に、私の登場という変化を与えることだけなんだと思う。

 早くおうちに帰ってきてほしいなあ。一人寝だと寝つきが悪くていけません。ベッド広いのにね。

 おしまい。

海外ドラママニアのGW

 おはようございます。GWですね。私は塩鯖のバカンスに時々参加するぐらいしかすることがありません。

 もともと速く年を取りたかった私です。今年40歳。いい大人に、いやもう中年と言っていい年齢になったんだなあと思います。昨日ぶわーっと友達と話をしたのだけど、いつもの話題(健康・病気)に介護のネタまで加わりましたからね。今のところどちらの両親も元気だから本当にありがたいね、っていう話し。

 うちのテレビのほとんどは海外ドラマが流されているんだけど(ライトなアメリカドラマほど日常幸せで埋めてくれるものはない。がっつり見たいときはBCCものだね)、それ以外はNHK。介護の特集も時々流れている。

 田舎で暮らしていると少子高齢化は常に目の当たりにしていたわけで、ここ30年で認知症への理解はずいぶん深まったように見える。だけど実際のところはどうだろう。理解がいくら深まっても現実が楽になるわけではない。

 人はどこかで誰かに頼らざるを得ない状況に出会う。その時どれだけ現実を受け止められるかがカギなのだろう。私はまだそういった状況になったことがないから覚悟ができているとは言い難いが、幸いシーンには恵まれているので、初期準備の前段階ぐらいはできてるんじゃないかと思う。

 まだまだ甘いんだと思うけどね。でも、なんていうかなあ、肉体の死と向き合うことは、生の底力を見ることだからな。

 いつだってドブネズミが美しいと言えるぐらいになれたらいいんだけどな。

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 今日はお昼前と夕方に出かけるから、それまではラブリーガルを流しながら趣味に没頭する予定。モデルが死んでおデブちゃんの弁護士の身体に魂が移植されちゃうって発想がヤバイ。だけどちゃんとリーガルドラマなのよ。軽く見流すにはちょうどいい。

 一番はまってるのはグッドワイフなんだけど、これは夫が大統領にでも立候補するんじゃなかろうか(今シーズン3)。久々に見たマイケルJフォックスの嫌な弁護士役が素晴らしすぎ。

 ラブリーガルはロサンゼルス、グッドワイフはシカゴ、SUITSはマンハッタン、ダメージはニューヨーク。カラーが違うから飽きない。さ、頑張ろう。