左近の桜
- 作者: 長野まゆみ,望月通陽
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/07/24
- メディア: 単行本
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最初に言わせて。キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!! 生粋BL降臨ですよ。内容はAmazonさんから拝借。
武蔵野にたたずむ一軒家。じつは、男同士が忍び逢う宿屋である。この宿「左近」の長男で十六歳の桜蔵にはその気もないが、あやかしの者たちが現れては、交わりを求めてくる。そのたびに逃れようとする桜蔵だが…。著者のデビュー二十年を記念する新シリーズ第一作。
久々の長野まゆみさんでした。ファンタジックな風景を期待してたのですが、ファンタジック通り越してファンタスティックですよ。これ男性陣は読めるのだろうか。
主人公「さくら」は桜蔵と書く。女の子が生まれると思って命名していたものを、出てきたら男の子だったので蔵をつけて男名にしたという。弟は千菊と書いて「ちあき」と読む。これキラキラネームかね。風情があっていいと思うけれどもね。
出てくる男たちは桜蔵を女だという。そして実際男ばかり拾ってしまう。拾うというか、寄ってくるのだ。桜蔵が女であるから。なんともエロティックな小説たちでした。
長野まゆみさんは初期から好きでして、ふらりと本を見つけたら買ってしまうのです。退廃的というより情緒的な美しさを書く人だなぁと思っています。少年アリスから変わらないな。
とにかく出てくる男が色男ばかりなのでBLがいける人はどうぞ。気持ち悪い人はやめておいた方がいい。直接的な描写はあまりないけれど、ドS勢ぞろいなのである意味厳しいと思われます。
あー続きが楽しみだ。