- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1994/11
- メディア: 文庫
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友達が貸してくれた本でございます。この作者でだいたい年代わかるだろうな。よくできたSFだ。今のほうが科学技術は進んでいるのにSFに関しては突出したものが少ないと思う。読んでないだけかもしれないけど。アップルシードは映像化するとダメになるのはどうしてなの? ねえどうして?
一番驚いたのはあとがきがらもおじさんなのね。らもさんなに書いてるの。一文読んだだけで「らも」味がする。最後が「らも」味てどうなの。
絵が古いから読みづらいという人もいるだろうけど、内容はこってり濃厚で全然読み飛ばしなんてできなくて下手な小説より読み応えがあった。科学技術から血族争い政治も盛り込んで一冊にまとめてしまっている。構成力の強さここにありだね。少女漫画である必要はまったくないね。あえて挙げるなら耽美さ? 耽美いいじゃない耽美。
絵が古いっていうのは実はあんまり分からない。子供の頃に普通に読んでたのが「悪魔の花嫁」だったり「王家の紋章」だったり「花冠の竜の国」だったりしたからかな。手塚先生は「三つ目が通る」「火の鳥」からだったのでアトムとか詐欺だぁぁ! と思ったね。
絵で挫折した漫画はないかもなあ。内容さえちゃんとしてれば平気です。というわけで、面白かった! もう2,3回読もう。