生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

犬島に行ってきたよ

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おはようございます。昨日は親友であり旅友と、犬島に行きました。犬島とは、直島や豊島と同じく、瀬戸内アートプロジェクトの舞台となっている場所です。いかんせん、不便な場所だか後回しになっていたんですが、今回満を持して行ってきたのだよ。

広島在住の親友と、香川在住の私が落ち合うのは岡山県。別々に犬島にという案もあったけれど、香川から行くには高松-直島-豊島のルートしかないので岡山で落ち合うことに。ちなみに、公共の乗り物が苦手私は基本車移動です。でも岡山から犬島行きの船が出ている宝伝港までのバスもあります(あまり便利とは言い難い)。

岡山駅で旅友と落ち合い、車で宝伝港に向かう。岡山は二人とも超アウェイなのでYahooカーナビさんに従ってゆく。岡山駅から40分ぐらいで宝伝港には到着。道中はバイパスを降りたところからホームセンターぐらいしかない超田舎です。でも田舎道のほうが走りやすい田舎ドライバー私。

宝伝港は小さな港ですが、近づくと「こっちしかねえだろ」みたいな道になってるので駐車場まではすぐ行けると思います。期間外だし、辺鄙なとこだしと思っていたけど、かなり人がいました。わー、すげぇ、アートプロジェクトの結果出てるー。

宝伝港から犬島行きの船に乗ったところ。小さな湾の穏やかな港町です。

宝伝港から10分ぐらい(いや、5分くらい)で犬島に到着。犬島の港のそばにはチケットセンターがあり、迷うことはありません。

2000円のチケットを購入し、いざ犬島精錬所へ。途中、コテージがありました。一泊6000円だけどここは静かでいいだろうなあ。精錬所までの道で家プロジェクトの看板を見つけたので、先に言えプロジェクトに向かうことに。

写真OKとNGがあるので、今回も写真はそんなにないよ。ごめんね。
だからサイト貼っとくわ。

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まずF邸にて、尾道でも見た白いアートを鑑賞。おおむね気持ち悪い(笑)変容がテーマだそうですが、変容前のもくもくした感じ。そのあとS邸へ。石の家です。といっても、ストーンヘンジの小さい版みたいな。

写真の撮り方困るわ、こういうの。

狭い住宅街の中にはカフェがぼちぼちあり、無人島だと思っていた私たちはちょっと拍子抜け。本土も近いとはいえ、宝伝に着くんだろ? スーパーまで遠いだろうねえ、Amazonかしらねえ、なんて話しながら小道をさまよう。この間もたくさんの旅人たちとすれ違いました。外国人は白人さんが多かったかなあ。



でもって、この家プロジェクトたち。ぐるっとしてたのでパノラマで撮影してみたよ。

で、次に撮影不可のお庭と鏡の家。I邸。ここがすごくよかったんだよ。鏡を向い合せた効果はご存知だと思うけど、どこから見ても庭が見えて、とても穏やかで不思議な風景でした。おもしろい。なんかこう、日常の中の非日常。

ここは案内係の人がいます。親切にいろいろ教えてくれる。私たちは精錬所より先に植物園に行くことにした。

植物園の直前にあった犬。家プロジェクトの看板にもなってる犬にここで会える。かわいいねえ。


植物園はとても感じがよくって綺麗で鶏がいて、でも派手さは少なくて。秘密の花園にいる気分になれる。ここで昼食。持ってきた弁当をそれぞれ食う(私は時間がなくてコンビニものでした)。

この日、お天気がとても良かった。おかげですごく暑かった。すでに汗だくの私。飲み物は買ってきたコーヒーだけだったんだが、のちに500mlのスポーツドリンクを飲み干すほど喉が渇きました。でもね、自販機もお店もゼロではないし、歩いて回れるほど手狭なところ。だから買ってきた飲み物で重い思いをするよりは、現地調達したほうがよいかもしれません。

で、植物園からの犬島精錬所。ほぼ反対側だぜ。

てくてく20~30分ほど歩いて洗練所に到着。私はこのときもまだ精錬所が展示物だと思っていた。

マチュピチュみたーいとかいいながら、焼けたレンガの残骸を撮る。そして犬島精錬所美術館へ。

この中はグループごとの人数制限あり。すごく暗い。遠くに外の光が見えて、そちらに向かって歩いていくという作り。鏡の反射を利用していますと聞いていたが、実際暗くて鏡なのか見えている景色なのかわからない。ぶつかりそうになりながら、旅友が「ああ、なるほど!」と膝を打った。鏡が90度の角度で置いてあり、反射を利用してい真正面い光が見えるような作りになっているわけだ! 暗がりを光に向かって歩き続け、外の光を取り入れている窓に到着。振り返ると、入った時に壁にあった太陽が見える。その風景は、とても神々しい。

写真を撮ったところでこの感覚、感動は絶対に意味がない。私は歩きながらお寺とかの「産道を歩いているんだよ」系を思い出した。それぐらい暗くって、冷たくって、だけど既視感が強いところ。

出口を出ると、三島文学をテーマにした作品に。清貧で潔白で明瞭で、そして退廃的な枯山水を見る。ああ、三島の世界ってこうだよ、すごい、綺麗。三島がテーマのアートは全部で3つ。全部終わって外に出ると、すごく風景が生き生きと見えた。

ここにあったカフェ(時間外で閉店してた)で一休み。旅友が「直島の地中美術館が陰陽の「陽」ならば、ここは陰の場所だね」といって、まさにその通りと思う。

しばらく休んで犬島精錬所方面を散策し、チケットセンターに戻る。

精錬所美術館に圧倒されて、ここはちょっと翳って見える(笑)

宝伝港に着いたのが10:30ぐらいで、このとき時間は14:15ぐらい。昼食をとったり散策したりとのんびり時間をかけたのでこのくらい。さっさと回ればきっと2,3時間だろうね。

船の時間まで自販機を探したり、一服したり、海を見ながらぐだぐだして過ごす。涼しくて気持ちがいい。キャンプ場に来てた人や、アートを見終わった人たちでのんびりした時間が流れている。

そして船に乗って宝伝港、車で岡山駅へ。車できていてよかったなと思う。バス、船ともに時間の制限がるとちょっと気ぜわしいかもしれないから。でも、海外の方もたくさんいて、ここまで乗り継いでこれているんだから、それほど不便でもないのかもしれない。

そんなこんなで帰路。お互い帰宅したのは19:30ぐらい。今回の旅もお疲れ様でした。本当に行ってよかった、不便さも含めて(むしろ多少の不便があるからだ)の感動をありがとう。