「音楽」について、哲学的に語ってくれますか?
♪(・ω・`)
音楽は聞くばかりで作らないので、あまり大きなことを言えないのですよ。自分の音楽をもたないのですよね。わたしの自覚している自分の音楽は機械音なんです。信号の点滅とか、ビープ音とか。
音楽は芸術だと思っています。一人で作っても、複数で作っても、ひとつの芸術品だと思っています。だからある程度の意図が見えないと心が揺さぶられません。金太郎飴に延々と感動し続けることができないように。うまいこと言ったな、オレ。
たまに永遠の金太郎飴でもいいやと思うアーティストがいます。でもそれってその人のどうしようもなさ、そこから離れられない仕方なさを許しただけで、優劣のところではないんです。
でもそもそも芸術に完全な意味での優劣がつけられないのと同じで、受け手によって変わるものではないかと思います。発した人だけの責任ではなく、受け取った人も責任を負う。そういう意味で音楽はとても興味深く、良い音楽は聞いていて心地いい。
坂本教授のように「要するに泣きメロがいいんだろう」と小バカにしたような態度でメロディ作られても、実際それがいいもんだと思ったらいいんです。はいはい、要するに泣きメロが好きなんですよ、あんたの音楽はある意味ではコンプレックスの塊で昇華のやり方がいいからいいんだよ、と思います。
逆にマーレィやジミヘンやジョンみたいなのは逆立ちしてもよくわかんないんだけどともかく好きでしょうがないから好きでいいんです。丸ごと音楽で持ってこられたら逆になにも言いようがないんです。あーこれが才能ってやつか、とても太刀打ちできるもんじゃないわ、でも好きだわ、ついつい聞いちゃうわ、と思うんです。
音楽を発信できる人は、音楽を持たないわたしからすればすごいです。どうやったら音が生まれてくるのか、そこのナゾはいまだに解けません。全然哲学的じゃないね、これ。