珈琲のすべてがわかる事典
- 作者: 堀口俊英
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2009/04/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読書感想文書くもんでもないよな、と思いつつ読み終えたので一応記録。本格的なので珈琲にどっぷり行きたい人は面白いと思う。典型的なカフェのレシピ、正統派レシピがすごく参考になる。器具に関しては売り込み本ではないから定番ものの紹介が少しだったけど、要するに何をするための道具かということは書かれているので「要するにそうするためにはどうすればいいのか」を考えれば高価な器具でなくてもいいってわけだ。
喫茶店から始まってカフェブーム、シアトル系の進出、同時に喫茶店の衰退とコーヒーショップ自体の行き詰まりまで、かなり客観的な記事が掲載されていた。うーん、納得。お洒落だから安価だから流行りだから、それだけじゃないんだよね。飲食業は水モノとは言うけれど、水モノ扱いで商いするから水モノになるんだ。確固たる職業にするにはやはり相当量の勉強も経験も必要ってことか。
しかし豆の種類もたくさんあるし、混ぜたり煎ったり砕いたり、全部が求める味に必要な作業だと思ったら気が遠くなるー! でも一度は生豆から焙煎いろいろ抽出時間いろいろで試してみたいね。
終盤に「珈琲のリラックス効果」について書かれていたんだけど、要するに味やら香りやらも含めて、嗜好品に割く時間をいかに楽しみ、できあがった珈琲を前にほっとできるかっていうことらしい。確かにお気に入りのカフェは内装も音楽もソファも珈琲も店員さんも、全部大好きだから自分へのご褒美としてときどき行くわけで、それをおうちでも、ってなると、わたしはずぼらなので少々手抜きしちゃいそうです。
でも同じぐらいリラックスした、意識した一杯になるのなら、同じ効果よね。惰性でがぶ飲みが一番もったいないなって思う一冊でした。おしまい。