生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

血を伝って長く続くもの

 おはようございます。もう暑いしか言ってない。夜通しエアコンをつけるので、朝はエアコンを消す。あわよくば、夕方までエアコンなしで過ごしたいと思っているのだが、果たして今日はどうだろう。

 朝、エアコンを消した後で簡単な掃除をする。今日はごみの日なのですいかの皮もゴミに出そう、じゃあついでにゴーヤも生姜も剥いてしまおう、などとしていたら、滝のような汗。家の外で汗拭きタオルが必要なのはわかるが、家の中で汗拭きタオルが必要になるとは。食材に塩味がついてしまうところだった。

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 昨日のはまぐり事件。今朝、腫れはだいぶ引いている。良かった、このまま弥生系の土偶になるかと思った。

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 ステロイドを処方されてから、最長でも3日、最短は朝1回くらいのペースで、のんびり患部に塗っている。塗るたびに「どこかでこれ経験してるべたつき」と思っていた。よくよく思い出すと、幼少期であった。幼いころの私は日光に弱かったのだ。母の指でほっぺにベタベタ塗られた記憶がよみがえった。嫌いだったな、あれ。

 そんなことを思い出していたら、ちょうど母から電話がかかってきた。甥っ子と妹についての相談というか、Amazonであれ買って送ってってやつ。話を聞くと「見ていられないほどのヒステリーだからどうにかしたい」の向こう側に「あんなに怒られる孫が不憫でならない」という、ばぁばにありがちなやつだった。

 確かに、妹ちゃんはヒステリックだ。だいたい常に怒っている。それももう、ちょっと耳をふさぎたいぐらい攻めたて、追い立て、泣くまで怒鳴る。こう書くと「なんてひどいママさんだ」と思うだろう、血縁者でもそう思う。しかし、私は知っている。私が幼いころの母もこんなだったし、祖母もこんなだったことを。

 だからこれは血の呪いもあるんだろうと思う。家庭とは、否が応でも繰り返される毎日、「普通」を作る場所だ。

 お母さんがご飯を作らない家だったら、定刻にご飯がないのは当たり前。生まれたときからゴミ屋敷なら、ごみをごみ箱に捨てないのは当たり前。人の往来が多い(特に大人)家なら、家に知らない人がいてもあまり抵抗を感じない。日常的にヒステリックな声を聞いていたら、怒りに対して慣れてくる。

 普通なんてないのだ、と思う。けれど、それぞれの中に普通はある。それぞれにとって、居心地がいいのが普通だ。そうやって普通は血を通って伝承し、長く続いていくことになる。

 ごくごく一般的に考えても、家で誰かが常にヒステリックな声をあげているのはいただけない。ならば、減らしたいと考えるのは当たり前のことだろう。祖母の言い分、母の言い分、おそらく妹も同じ言い分だろうと思う。「好きでヒステリックになってない」だ。「言いつけを守らないから」「約束を守らないから」、やむを得ず言っているんだと言うだろう。でもほかの、もっと別の表現方法ってあるだろうと思う。だから本当の原因は違うんだと思う。

 と、ここまで書いて「母ってヒステリックだったかな?」と思い直した。ヒステリックな時もあったが、どちらかと言うと「ゴゴゴゴ」という効果音が聞こえそうな感じで怒ることが多かった。うん、でも怒ってる声はだいたい常に聞こえてたかなと思う。レパートリー的に、母の勝ち。

 私には子供がいない。だから間違ってるかもしれない。だけどいつもいつも思うことがある。

 子供に「なんで~できないの!」と叱っても、本当の「なんで」なんて言えるわけがないということ。できないなりの理由があれば許してもらえるのかもって反射的に思って、言い訳しちゃって火に油を注ぐことなんてよくあることだ。そんな分かり切った怒りのスパイラルから、そろそろ、3世代にわたる長い螺旋階段からそろそろ、本気で、解脱してもいいんじゃないかと思う。

 私、私はというと、ヒステリックになることはあまりない。過去一度、どうしてもヒステリックになってしまう相手がいたが、その人は「言ったことが守れない」人だった。許せないと思ったし、できないことじゃないのにと思ったし、できないのは私が重要視されていないからだと思った。今思えば、きっと違う理由で約束が守れなかったんだと思う。けれど、私としては、相手がどれだけ苦しんでいようとも、自分で「今」を選べない人とは一緒にいられないと思って別れた。

 後にも先にも、あの人にだけヒステリックだった。不思議だなあと思う。

 塩鯖に対してはヒステリックにならない。塩鯖の方が上だって認めているし、私には我を通さないと気が済まないほどの「我」がないし、塩鯖は私の本当の望みや願いを、言葉にしなくても汲み取ってくれるから。いや、それ以上に、誰かのヒステリックな声を聞きたくないからかもしれない。

はまぐり

 おはようございます、クソ暑い。

 昨日「まぶたが」と言ってたけれど、今朝は「まぶたに」「はまぐり」が乗ってる感じです。これいかん。いかんぐらい腫れている。どれぐらいかというと、塩鯖が顔を見ると「ふっ」と笑うぐらい。

 可愛い可愛い甥っ子にそっくりになってしまった。おばさんだったら可愛くないなあ。

 おそらく日焼けのせいだが、日焼けというか、紫外線アレルギー的な反応の表れ方だ。昨日は普通の日焼け止めを塗っただけだった。午後から行く日はこの上から化粧下地とパウダーをする。どちらもUVカット機能のあるやつ。これをしていなかったからか? おいおい、どんだけ塗り固めないといけないんだよ。

 汗疹が出たとき母にも電話したのだが、日焼けのせいもあるだろうということで、ひどく怒られた。思わず敬語になるぐらいこっぴどく。

 私は2歳ぐらいからそばかすちゃん。幼いころは日焼けのたびに真っ赤になって熱を出したり、ケロイド状になったりしていた。小学生になるころには真っ黒ちゃんになっていたが、けっこう肌が弱い方だった。それもあり、そばかすだらけということもあり、幼いころからいろんな美容化粧品を使っていた。

 母にしてみれば、不憫だったのだろうと思う。しかし、思春期になっても私はそばかすを不憫だと思ったことはなかった。なぜなら、そばかすがあるから残念なのではなく、全体的に残念であるから、そばかすの有無はさほど気にならないからだった。


【革命】二重になったよ・・・なったんじゃけども・・・【ゆるく雑談】

 私の問題はここだよ、ここ。こういう動画を見ていると言ったらすごく驚かれる。いや、見るよ? まあたそちゃんだけな。ほかの美人はどーでもいいな。

 腫れていなけりゃクールな目なんだが、ちょっとでも腫れたら土偶になる。腫れていなけりゃ専有面積が小さい目だが、腫れたら縄文のマドンナ並みに目ばかりに目が行く感じよ。もうキュートな領域。でも塩鯖に「あれはね、縄文系の顔だよ。あなたはね、弥生系よ」と言われた。ごもっともです。

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 昨日は火星が大接近していたそうだ。ベランダから裸眼で見た。赤いね、綺麗だね。

 私は占星術に触れているが、どちらかと言わなくてもロマンチックとは無縁だ。だから聖☆おにいさんで笑えるんだと思う。

 ギリシャ神話はいわば象徴の塊であるから、真正面から受け取ると不可解だ。サロメなんかもそうだ。薄目で見るのがちょうどいいぐらい。だからって大接近中の火星を薄眼で見てもしょうがない。私は火星の井戸を思い出しながら見ていたよ。

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 長野旅行はお姉さま方が多かった。その中でも、私はしっかりもののレッテルを貼られていた。私はうっかりものだと思っていたのだが、それは自己評価であって、往々にして他者からの評価は違う。

 しっかりものの私は、午前中から出かける用事があれば、コーヒーは1杯までとする。それまでに寝起きのお水は500mlまでは飲むが、それ以上は飲まない。トイレ不安が常にある私が、自ら水分がぼがぼ摂って、トイレトイレで煩わしいのは、いや、同行者を煩わせるのは嫌なのだ。ごくごく当たり前にそうしてきたが、お姉さま方の1/3ぐらいはそんなことお構いなしな人たちだった。

 実に、実に、動物園。いろんなタイプの野生の人間がいる感じ(注意:バカにしていません、真面目です)。

 その人たちは結構長い海外経験があったから、余計にそうなのかなと思う。日本では定刻に電車が来るのは当たり前、スケジュールを組んでも6割は難なくクリアできるだろうし、残りの2割は想定の範囲内だろうし、さらに残りの2割は予期せぬトラブルかもしれないがクリアできなくはないだろう。でも、海外だとそうはいかんと思う。

 そういう意味で、私は超日本仕様なのだと思う。でも、海外に行って思ったんだけど、私海外ではそれなりにアグレッシブに自己主張できる。旅の恥は~ではなく、控えめでは伝わらないなら、元気よく押していこうみたいなメンタルになるのだ。なにより伝えることを最優先する。それは「こうして」「ああして」という指示よりも、「ありがとう、助かった、とても嬉しい」という感謝が最優先だ。自分のこういうところ、儒教や仏教を感じる。

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 多くの日本人が、周りを気にして動けないんだと思う。だけど、私はどうかなって考えたとき、その傾向は少ないように感じる。それより、自分の中のルールの方が強い。これは母からの躾でもあるが、祖母の呪縛でもある。全部ひっくるめると憎くなる。けれど、丁寧に紐解けば愛おしくなる。不思議だ。

 よくよく考えたら、95歳になった祖母に害や毒はない。ようやくあの人も、あの人に戻ったんだと思う。完璧主義のクセにできないことだらけだから人に当たり散らしていた85年から、今ようやく脱せられたんだ。良かったな、おばあちゃん。

さかむけとまぶた

 おはようございます。昨日2つ書いたらそれで一日が終わったようなもの。どうしよう。

 栄養が偏ったためか、さかむけができちゃって困っている。多少のさかむけなら放っておくが、痛いタイプのさかむけで、しかも10本の指の内4本が痛い。数日前までなかったのに突然なので、栄養問題だとは思うが、長野では健康的な食事をしていたはずなんだがな?

 めんどくさいので適当に指を絆創膏まみれにしておく。

 最近どうにもまぶたが痒い。いつだったか、唇が云々言い出して、ステロイドすげえって思ったころにはすでにステロイドをまぶたに塗ってみたりしていた。結構長患い。

 ただ痒いだけならいいんだ。今朝起きたら目が半開きに見える感じで、非常に人相が悪かった。目が座ってる感じ。赤くなったりしていないから特に「そういう目つきの悪い人」みたい。そもそもが一重瞼なので目が小さいわけで、ねえ、いろいろ困るんだよ、目がしっかり開いてないように見えるということが。

 今日は塩鯖の検査の日。2か月前から1カ月おきの検査になってホッとしているけれど、明らかに調子が良さそうではない。かといって、とても悪いわけでもない。過労のためか、病気のためか、付き添いのプロとしても判断がつきづらい。

 前回の入院のときかな、前々回かな、母が「お医者さんが数値ばかり見て本人を見ないから退院できないんじゃないか」みたいなことを言っていた。そういう状態ではあったし、通院でも基本血液検査の数値を重視する。けれど、あまり表面的な症状が出ない人なので、その方法で間違いない。

 病院の仕事をしていたころも、外科的な症状ならば内科よりは楽だよなあと思っていた。そりゃあ感染症だとか、実はここが腫れているからほかの臓器にどうのこうのと複雑なことになるのも分かるけれど、歯痛から脳卒中を引き当てるとかなかなかよ、って思う。

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 プロだから当たり前とは思っていないけれど、あの病院はプロ集団だからお任せして大丈夫、といつも思える。

「プロだから当たり前」で思い出した。随分と昔のこと、私がまだ病院のシステムをやっていたころだ。医療分業(主に院外処方)を推進することになり、システム改修が入ったころのこと。現場のシステム屋さん*1としては変更仕様書を読んで、導入に伴うリスク(現場作業の変更など)を説明し、一緒に解決してゆくのがお仕事なわけだけど、その時は変更仕様書が出る前から「こういう理由でここが変わるから」っていう資料がいくつも出ていた。

 その資料にはこの変更は医師・看護師・その他の技術者のみならず、薬剤師、ひいては日本の薬剤界全体において発展と豊かさを生むものだ的な、壮大なことを書いていた。ぶっちゃけ個人的にはどうでもいいが、と思いつつ、でも医療費が加算されるようなので一応一般市民としてどのぐらいアップするのか見てみるかとググったら、ある薬剤師が発狂しかけた記事を書いていたのを覚えている。

「薬剤師だって人間です、間違うことだってある。院外=病院の延長じゃないんだから薬の相談は医者としてきてよ!! 僕たちの取り分なんて治療する側より全然少ないんだから、相談とかされても困るし、だったら院内処方のところ行けよ!」(みたいな記事をびっしりと)

 赤裸々すぎて滅入ってしまった。

「〇〇だって人間です」と言いたくなる気持ちも分からなくもないが、聖職者と医療関係者には吐いてほしくない台詞。いや、そもそもいっぱしのプロとして社会に出て給料もらってるなら、どんな仕事でも言わないほうがいい台詞だろうね。プロ意識ゼロですって言ってるようなものだし、その台詞を吐く相手もほとんどが「人間」だからね。

 その一件と、自分が通院したときに「ジェネリックを知っていますか?」とジェネリック押しのポスターを貼っている薬局で「ジェネリックって……」って言った瞬間に「そういうことは医者と話してきてください!!(激昂気味)」と病院に戻された事件があってから、薬局・薬剤師をあまり信用していなかったが、塩鯖の通う薬局は100点を通り越して350点ぐらいの細やかさを見せてくれるので、いろいろ変わったんだなあと思う。

 丁寧すぎると恐縮してしまうので、ほどほどがいいのだけど、でもフレンドリーすぎて「おっ、ごめんごめん、違ったわー」とか当たり前になっても困るので、今通っている所が一番いいな。

 そうそう、薬局で思い出したけれど、最近の薬局は独自路線がいろいろで面白い。健康食品をたくさん置いている所(町医者の近く)もあれば、美用化粧品がすごい量並んでいる所(皮膚科の近く)もある。でもたいてい笹のなにかが置いてある。地域的な流行りだろうか。あと糖尿病用のキャンディ。昔もらったけど、おはじき食べてるかと思った。

自然健康社 濃縮クマザサエキス 360ml

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 で、まぶたどうしよう。本人は見えてるんだけど、本人以外は目が開いてないように見えるかも。

*1:お国のシステムなので地方の末端SEに「その変更待った!」を言う資格などないので病む人も多いけれど、無理ゲーっぽいゲームを現場と協力して攻略する的な楽しみはある。そして、真面目に真面目に全部の資料に目を通すと、実に日本的な曖昧な書き方ばかりなので、よくこれでシステム組めたなって感心できる。