生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

大河ドラマ記録 太平記38-39

後醍醐天皇vs足利勢は、足利の有利な状況が続く。なので尊氏は帝に降伏を願い出る。といっても「ええ加減に降伏しろよ」ではなく、お願いする形。もちろん弟直義は甘いと激怒するけど尊氏お兄ちゃんは譲らない。ここで思い出すのは「戦は勝ちすぎてはならぬ。 勝ちすぎると恨みが残る。 ほどほどに勝って従わせるのが最上なのだ」(横山光輝三国志馬良)。武田信玄も「戦は、五分をもって上とし、十分をもって下とす」と言う。確かにそうなのだろうと思う。それでも叩かねばならないときは、一族郎党皆殺しが最善なのだろう。そんなことを考えていると、戦なんてしない方がいいなと心底思う。

そして帝は叡山を下り尊氏と対面。帝の「幕府は肩がこると言っていたが?」に対して「諸国を回って分かりました。公家一統の政はもう古い。時代が変わり人も変わった。帝の政は間違っていた」とはっきり。そうなんだよね、現代でも言えるけども「昔は良かった」ってただのノスタルジー。今と昔では状況が全然違う。それを無視して気分だけで「昔は良かった」「昔はこうだった」ってのは浸りたいだけなんだ。ま、後醍醐天皇のはちょっと違うけどね。あの人は公家一統の政がしたいから。

とはいえ尊氏は後醍醐天皇を敬っているので「ケッペッ」なことはせず、でもしっかり皇位継承はしてもらって、尊氏は権大納言に(源頼朝と同じ)、そして京に新たな幕府を開き、後醍醐天皇はしれっと逃げる。

39話は不知哉丸から。筒井道隆さん!若い!長年の夢の「武士になりたい、武士にしてくれ」っていうんだけど、尊氏に却下される。太平記を見る前は「まぁ血筋がなあ」と思っていたが、太平記を見ている今は「武士の苦労をさせたくない気持ちもあるんだろうな」と思うようになった。だって尊氏見てるとなあ。

そしてシーンは変わって北畠さん。後醍醐天皇が逃げ出すときもお手伝いした戦う公家さん。後醍醐天皇たちの期待を一身に背負って足利軍を打ち破りながら、息子顕家は西走している。尊氏の息子が元服したって言ってたから、10年くらいは経過しているはず。ずっと戦ってらしたのか。後藤久美子演じる北畠顕家と、近藤正臣演じる北畠親房の対面シーンはグッとくる。が、足利軍に圧され和泉で自害。

先にも書いたけど39回は時間が経過しているからか、師直のキャラが変わってて怖い。めっちゃ怒りっぽい人になってるやん。なにがあったん師直!それはのちに分かるのかな。

残すところあと10回ほどになったけれど、真田広之がどの角度でもどのシーンでも惚れ惚れする。この人すごい、神様与えすぎです。幸せです。