生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

大河ドラマ記録 太平記29-32

29-32話。まずは公家さん達。この人たちって私利私欲の為だけにあーだこーだするから話がややこしくなりがち。そんな時にも鎌倉は北条の残党に押されて危ない。だかれ尊氏は鎌倉に帰りたいと直訴するも「帰ったら幕府立ち上げちゃうんでしょ」って言われる。私この段で初めて、あ、それみんなの総意なのねって分かった。てっきり大塔宮護良親王がこじらせてるもんだと!でもそうよね、全員から源氏の頭領って認知されてて人望厚い尊氏だもの。なお、征夷大将軍ももらえず。ビビりすぎて渋った結果が歴史通りなわけだ、なるほど。

30話のタイトルは「尊氏叛く(そむく)」。そう、帝を無視って鎌倉へ。ここで改めて武家にとっての鎌倉がいかなるものか分かり、 #鎌倉殿の13人 を思い出す。良かったな義時。お前北条だけど。ってか、地獄に持ってったはずのダメなとこだけ残った鎌倉幕府だったけど!

鎌倉までの道すがら、大怪我した藤夜叉に会うシーンがある。こことっても素敵。決して楽な暮らしなわけでもなく、石も鉄砲玉みたいな奴だけど、清らかな愛が描かれてて思わず溜息。宮沢りえさん、とても好きです。あ、しまったこれ32話だ。

ここのところで欠かせないのが佐々木判官。この敵か味方かわからん人物が帝ではなく尊氏についてきた。それですごく「武家にとって鎌倉はいかに大事か」を知ったように思う。もちろん尊氏派になったのもあると思うけど、やはり佐々木道誉武家であるしな。

そんな武家と鎌倉への思いを想像してるうちに三河に到着。鎌倉はもう追い出されてしまってたのね。で、弟の足利直義に会い、大塔宮護良親王を殺したことを聞く。さすがにこれはやり過ぎだと私も思っていたけど、直義は烈火のごとく「京には帰らんで良し!幕府立てれば良し!」と言い切っちゃう。もう世間知らずの公家の政にはみんな疲れ果て、武家も怒りが爆発してるのだと。確かにそうだ。帝がいかに素晴らしい人でも公家の多くは武家を見下している。我慢ならんのも最もだと思う。
結果として大塔宮護良親王の暗殺が尊氏を京へは引き返せなくしたわけだ。

そんなところで32話は終わり。

その前に帝が政の一環として貨幣の発行を行ったとナレーションが入る。それについてはこちらがとても読みやすく面白かったです。

頭の良い人だったんだろうな。でも時代は一足飛びで進んだりしないんだよな、と思った。

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