生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家4年目~

またまた雑多に(香川帰省編は後日)

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塩鯖が鯛を釣った。2回目の挑戦でこの大物である。挑戦することで可能性は開けるということを、生きて立証する男である。

ここでいう可能性とは、できることが増えることを指している。できることが増えれば、諦めることが減る。単純なことだけど、その単純なことをせずに人をうらやむ人は多い。

ええ、私ですが何か!? でも私も頑張っている。今日はこの鯛を捌いた。鯛ってさ、骨もうろこも堅いのよ。マジでもう投げ出したかった。大きさもあるから内臓もエラもでかいしさ、グロいしさ。でも、ここで辞めたらできないままじゃん? だから頑張って捌いたよ。塩鯖に教えてもらいながらだけど。

でもこうやって、生の魚を捌けるようになり、料理できるようになるんだ。

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ウスバカゲロウの卵だそうだ。id:t_kato さんがTwitterで教えてくれた。ウスバカゲロウはアブラムシを食べるそうだ。ならば活躍してもらわねばならない。

みかん農家見習いになって2か月。今日は防除という仕事をしてきた。仕事したっていうか、両親の仕事を見て覚える段階だけどね。

防除とは、みかんの木が病気になったり、虫がついたりしないように、薬剤を散布することを言う。アンチ農薬の人には申し訳ないが、うちはバチっと低農薬農家ですので散布いたします(これについてはどこかでしっかり書きたいと思う。農薬と言っても、人体に影響が出るような薬は使っていない。まことしやかに「農家は自分たちが作った野菜や果物は食べない。なぜなら危険な農薬を使っているからだ」という言い分を語る奴は消えてほしい。誰よりも私はうちのみかんを食っているが元気だぞ。それぐらい日本で使われている農薬はマイルドなものが多いと思うぞ)。

でね、この防除っていうのが、初回は死ぬほど大変だと思った。もう二度としたくないと思うぐらいだった。

というのも、みかんの花の季節から、最低でも月に1度は上下のカッパに長靴・マスクで1000リットル以上も散布する。しかも散布場所は全部傾斜がきつい段々畑。方法はホースでの散布。石垣などの障害物があるのでホースはいたるところに引っかかる。しかも畑が綺麗な四角形になっているところなんてほぼないし、みかんの木も奔放に植えられているように感じられるし(これには理由がある。いかに少ない面積でもたくさん収穫できるかということが考えられているのだ。たまに「本当か?」と目を疑うようなところもあるけれど)、それなのに薬剤を無駄にするわけにはいかないけれど、かけすぎても薬と労力がたくさんいるだけだから、とにかく頭も体も同時に使ってしんどい。

まぁ、私も塩鯖も見習いの身分なので、ホースが引っかからないよう見はったり、送ったり、束ねたりする係だけども、畑の状態(どこが通り道で、どこが通れないところかなど)が分かっていない状態でついて回るのだからすごく体力を使ったのだ。

だから一度目はもう二度としたくないと思った。

でも二度目、三度目と回数を重ねるうちに、慣れてきた。人間てすごいなと思う。そして徐々に「なるほど、この狭いところはこうやるのか」とか「ここの畑はこういう流れでやるのか」ということを考えながら見れるようになってきた。

数にビビっているうちは素人。以前そう思った。1000リットルという数、みかんの木の数、畑の数、すべてにビビっていた2か月前より成長したなと思う。あとは体力だよね。筋トレ? してないよ(笑・毎度これだ)

ナビ取り付けの後編ができた。去年の8月から寝かせてるからね、はぁー長かった。この動画が少しでも誰かの役に立つことを祈って。そして万が一でもバズっていいんだよ(笑)

【N-BOX】元ベテラン整備士が解説!ナビ取り付け後編

動画をこつこつ作ってきて、ああ、こういう記録の取り方はいいなと思った。実際何度かは、みかん農家の仕事に特化した記録用ブログでも作ろうかと思っていたが(たぶんそれはそれで需要はあるだろう)、そんな作業日誌みたいなものは塩鯖が付けている3年日記に任せておけばいいんじゃないかと思った。ちなみに3年日記は私が書く予定でしたが、書く元気がないので塩鯖に丸投げしたんです、はい。

だから私は作業の内容とか、やったこととか、畑の様子なんかを写真や動画に収めて、まとめることしていこうと思う。仕事に関すること以外でも、残していこうと思う。それが暮らしの記録だ。きっとこれは私たちにとって宝物になる。そして、もしかしたら誰かの(例えば石垣を修繕したい人とか。ってかなりコアな需要だな)役に立つかもしれない。

昔から写真は家族の記録に使われてきた。でもこれからは動画も家族の記録として残っていくだろう。いろんな日常を見ることができる日も近いのかもしれないね。