生きることは物語を作ること、をテーマに日々哲学するブログ

生きるとは自分の物語を創ること

日々のじだんだ ~見習いみかん農家二年目~

コンクリートとセメントとモルタルと

 こんにちは。昨日・今日と畑整備をしていました。今日の午後は雨だったんでお休みですがね、明日は朝から石垣ると思います。

 石垣る、もう動詞を作ってもいいぐらい石垣ってると思うわ。

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 まず、一段のブロックをね、二段にしたよ。接着はモルタルを使う。この積み上げているブロックが、いわゆる「コンクリートブロック」ではない。

 この穴のところにコンクリートを詰め込んだ、超コンクリートブロックと化してる代物であって、バチクソ重い。どれぐらい重いかっていうと、例えばこれを持ったまま転んだら「死ぬか、足の指一本ぐらいは失うだろうな」っていう感じの重さ。ま、私の感覚なんで、塩鯖の感覚でいえば「まぁ重いぐらい」かもしれないけど。

 ちなみに、セメント、コンクリートモルタルの違いはこちらをどうぞ。早い話が、セメントは材料で、コンクリートはセメント・砂・砂利を混ぜたもの(強度が高い)、モルタルはセメント・砂をませたもの(強度が低いが柔軟性がある)。今回は砂利を使わないのでモルタルである。

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 二段積み上がったのでここはいったんお休み。予定では、この上に石を積んで石垣にする。ブロックを使うのは石垣積みを楽にするためと、高い強度の土台を作るためである。

 その後、この段の続きを掘った。この写真あたりはスタート地点で、まだまだ先があるのだ。

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 天気予報では午後から雨だったのだけど、少し早めの10時頃から降り出すようだったので、30分でうわああああ!!! と掘った。

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 この「掘る」という単純作業、実に実にしんどい。この仕事をしていると、強制労働でこれをさせられたら本当に簡単に死ぬかもしれないと思う。といっても、我々は強制労働ではないので、自分のペースでやればいいんだけどね。でもちびちびやっても終わらないわけだから、ふんぬー!!! と勢いよく掘って、しばらく息を整えるの繰り返しである。

 明日以降は、さらにこれを掘り進めて、テストピース(円柱型のブロックみたいなもの)を据えていき、上にブロックを積んでゆくお仕事だ。

 全国のみかん農家さんの中でも、ここまで人力でやってるところは少ないと思う。だってすごくしんどいもん。ある場所では重機を使って大きな石で石垣を組んでいた。すげーなあと思う。当然、畑という場所は仕事場だから、経費をかけて環境を整えるのもありだろう。でも、うちはできるだけ経費をかけず、あるものを使って、畑を整備している。なぜなら、石垣を修繕しなければならなくなったとき、そのたびに経費をかけるより、自分たちの手で直した方が早いからだ。そのためには、石垣を組めるようになっておかねばならない。

 たぶん、一番難しいのは、小さな石を組み合わせて頑丈な石垣を組むことだろう。ブロック&モルタルはコツさえわかれば素人でもできる。今我々は、いろんなノウハウを勉強しているところなのだ。

 ぶっちゃけ、みかん栽培に楽な仕事はない。けれど、仕事がしんどいから嫌だなあと思うことはない。なぜなら、こうしてうちのみかんを美味しく食べてくれる人がいるからだ。

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 というのは、昨日「届きました!」のご連絡が続々と入ったから。中には感動してくれた人もいて、その話を聞いて私自身が感動した。もうね、何にも代えがたい「喜び」だなあと思った。
 たかだか柑橘で感動って大げさ、と思うかもしれない。でも、柑橘の多くはほぼ一年かけて食べられる実になり、誰かの「美味しい」になるのだ。

 誰かの「美味しい」になってはじめて、一年分のすべてが、ここで本当の意味で実を結ぶということだと思う。

 私にとって柑橘たちは「喜びの貯金」だ。この「喜び」があるから、どんな仕事にも全力を出せるってもんだ。